草なぎ剛の魅力はYouTuberに必要な素養と一致する 動画から伝わってくる“ピュアな気持ち”

 草なぎ剛がYouTubeにチャンネルを開設して約1年半。チャンネル登録者数は約89万人(4月13日現在)と、100万人にあと少しで手が届きそう、といったところまでやってきた。その“あと少し”を応援するべく、あらためて『ユーチューバー 草彅チャンネル』の魅力をお伝えしたい。

 このチャンネルのすごいところは「“国民的スーパーアイドル”がYouTubeに動画をアップする場所」なのではなく、「草なぎが“YouTuber”の新人としてイチから出発した」点に尽きる。はじめしゃちょーや水溜りボンド、最近ではパオパオチャンネルなど、人気YouTuberとのコラボ動画も積極的に行なってきた。その度に驚かされたのが、彼らと20歳近く年齢が離れていることなど忘れてしまうほどすんなりと溶け込んでいることだ。

 また、YouTuberたちが集ったイベント『U-FES.2018』にもサプライズゲストとして出演。会場を大いに盛り上げたが、フィナーレで全員がステージに上がったときには、先輩YouTuberたちを立てるように、後ろの方に位置取っていたのが印象的だった。東海オンエア・としみつが、SMAPファンだったことから思わず号泣。間違いなく周りは草なぎが築いてきたものの重みを知っている。なのに、彼自身はそこに全く固執せず、肩に手をおいて一緒に笑う。そのフラットな姿勢は、簡単なようでなかなかできることではない。

 また、「好きなことで、生きていく」とはYouTubeの有名なコピーだが、人気YouTuberの毎日は想像以上に過酷だ。自ら企画・撮影・出演・編集をこなしながら毎日のように動画をアップし続けている。再生回数やコメント欄をチェックしては、より斬新な企画を練り、退屈させない演出を考え、見やすい構成・テロップをつけていく……とは言え、ビジネスに走りすぎては面白くないのが難しいところ。何よりも忘れてはいけないのは、遊び心だからだ。ちょっとおバカなくらいの純粋さなのだろう。

 草なぎは、企画や編集面に関してはサポートを受けてはいるものの、舞台や映画、イベント、ラジオやインターネットテレビといったレギュラー番組などをこなしながらも、この1年半にアップした動画は実に177本(4月13日現在)を数える。いかにコツコツとコンスタントにYouTubeと向き合ってきたかが伺える数字だ。

 そして「遊び心」と「純粋さ」というYouTuberに必要な素養は、そのまま草なぎの魅力と一致するキーワード。気ままにギターをかき鳴らして歌ったかと思えば、愛犬・クルミちゃんと戯れながら真面目なトークを繰り広げるなど、彼がのびのびと振る舞いながらも、見ている人を楽しませたいというピュアな気持ちが動画から伝わってくる。

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