新しい地図はさらに新たな一歩を踏み出していく 草なぎ剛×笑福亭鶴瓶の対談から思うこと
12月29日に発売された『週刊文春WOMAN』創刊号。香取慎吾の描いた表紙画、草なぎ剛×笑福亭鶴瓶のスペシャル対談に、『週刊文春』で掲載された香取×萩本欽一、稲垣吾郎×阿川佐和子の対談の再掲。そして、オールフリー、ファミリーマート、ロト、スカルプD……と、彼らとタッグを組む企業たちのカラー広告がずらりと並ぶ。多くのNAKAMAと未開の地を歩き進める“新しい地図“が、新たな一歩を踏み出した『週刊文春WOMAN』とも手を取り合った、そんな印象を受ける1冊となった。
表紙画について語った香取のインタビューは、誌面に加えて『文春オンライン』で動画も公開。香取がどんな口調で話したのかを確かめることができるのは、ファンにとっても嬉しい限り。また、画材を前に真剣な眼差しを浮かべたり、キャンバスを抱えてにっこりとカメラを見つめるグラビアの撮影風景も楽しむことができるのは、新しい時代の雑誌付録といった嬉しさだ。(参照:香取慎吾が表紙画の創作秘話を語る肉声ムービーを特別公開!/文春オンライン)
改めて、彼らがメディアに対して、より柔軟になったことを実感する。今ではWebに対して慎重だったころが遠い遠い過去のようにも感じられるほどだ。2017年、新しい地図は自分たちの足で立ち上がり、2018年は夢中で歩き続けた。真っ白な新しい地図は、香取が真っ白なキャンバスに描く絵のように、まずは直感を信じて動きだし、そのあとは「さあどうしよう?」そのものだったように思う。
その結果、驚くほど多くのことができることを、彼らは自覚していったはずだ。彼らが想像していた以上のNAKAMAたちがいるということ。彼らの挑戦に手を差し伸べ、一緒にその歩みを楽しもうとしてくれる人たちがこんなにもいるということを、だ。国民的アイドルグループを経た先に、何が待っているのか。それは、彼ら以上に私たちが見てみたい新しい世界だったのかもしれない。
インターネットテレビ、SNSへの進出、個展開催、アパレルブランドのプロデュース、パラスポーツの応援、そして映画や舞台への出演……と、ザッと振り返っても彼らのパワフルさには、やはり頭が下がる。「そこにかかるプレッシャーとか責任の大きさは、今まで香取慎吾として生きてきたからこそなんとか乗り越えてますけど…」と笑う。2018年の彼らはインタビューのたびに「必死です」と答え続けてきたが、それを一切感じさせないところが国民的アイドルとして培われたキャパシティにほかならない。
だが、これほど精力的に活動している彼らに対して、やはり多くの人たちがなおも期待し続けるものがある。その思いを、笑福亭鶴瓶が草なぎとの対談でぶつけてくれた。「中居(正広)にも言うたけどな、お前ひとりでもええからファンの前で歌ったれ、と。ファンの子らは、やっぱりライヴとかで目の前で歌ってるのを見たいんよ」「やったれて。お前ら、解散コンサートしてへんのやからな。それはもう、やったるべきやて」「あの興奮、どこかに残ってるやろ? あんなんSMAPしか感じてへんやろ」「とにかくマイク持って歌ったれって。頼むわ」。