GLAY、『HEAVY GAUGE』アンソロジー盤がランクイン 今なお積極的な活動続く理由

 GLAYは今年でデビュー25周年。売れると関係性の壊れるバンドも多い中、メンバーの仲良しぶりはよく知られています。過去最大規模の20万人ライブに挑戦しながら作った『HEAVY GAUGE』は、なかでも思い入れの深い、4人にとって大切な記録になっているはず。もちろん20年経ったから見えてくることもあるし、笑えることも多々あるのでしょう。

 オリジナル盤にリミックス・リマスタリングを施したDISC 1、当時の希少な歌詞違いのデモ音源を収録したDISC 2、MVのメイキングやライブの裏側、当時を振り返るインタビューなどを収めた映像作品のDISC 3、さらには当時の写真や掲載誌、直筆の歌詞などを収めたブックレット。この豪華4点セットで構成される『HEAVY GAUGE Anthology』は、いわば、家族だけが知っている出来事や歴史を一冊に凝縮した、何度も手にとって見返したくなるフォトアルバムのようなもの。楽曲だけのCDアルバムとは重みが違います。

 本当にコアファン向けのアンソロジー(値段も8,281円とゴージャス!)が、今なお5000枚以上も売れること。これは凄い事実だなと思います。1つの時代を極めるというのは、こういうことですね。私も久しぶりに「Winter, again」が聴きたくなりました。

■石井恵梨子
1977年石川県生まれ。投稿をきっかけに、97年より音楽雑誌に執筆活動を開始。パンク/ラウドロックを好む傍ら、ヒットチャート観察も趣味。現在「音楽と人」「SPA!」などに寄稿。

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