GReeeeNの「キセキ」が1位獲得 「レコチョク平成ランキング」から見えてくるものは?
TOP3に話を戻すと、3位は青山テルマ feat.SoulJaの「そばにいるね」。これも、当時のヒットはもちろんのことだが、最近本人のテレビ露出が増加し、曲名をネタにすることが多かったり、オンエアされることが少なくないことが、ダウンロード数増加につながったといえる。これらTOP3をまとめると、デジタルはいつでもどこでも好きな楽曲を購入できることから、報道やタイアップ、SNSなどをきっかけに、時代を超えて聴き継がれ、ロングヒットも生まれやすい傾向にあり、まさにその象徴といえる3曲だったのではないか。その傾向は、ストリーミングサービスが市民権を得た現在も、さらに有効なものになっていくことだろう。
さらに、最近の流行アプリであるTikTokは、15秒というお手軽な秒数もその人気要因のひとつになっているが、着うたは約30秒の間という縛りで設定しなければならなかったため、キャッチーな音やサビが受け入れられる傾向にあった。TikTokも早回しなどのギミックを取り入れつも、同じ傾向にあるのは間違いない。十数年の違いはあれど、同じ平成に生まれたサービスの“ヒット曲”に似た傾向が生まれるのは、こうしたプラットフォームの共通点や原理原則が変わっていないことのあらわれなのかもしれない。
そんな観点を含め、平成という時代を若者視点で切り取った際に資料的な価値もある今回のチャート。令和の時代に移ったあとのラインナップと比較して、これらを見返してみると、また違った視座が浮かび上がってくることだろう。
(文=向原康太)
■レコチョク 平成ダウンロードランキング
1位 キセキ GReeeeN
2位 愛唄 GReeeeN
3位 そばにいるね 青山テルマ feat.SoulJa
4位 春夏秋冬 ヒルクライム
5位 三日月 絢香
6位 Lovers Again EXILE
7位 蕾(つぼみ) コブクロ
8位 Butterfly 木村カエラ
9位 Ti Amo EXILE
10位 Story AI
集計期間:2004年(平成12年)11月4日~2019年(平成31年)3月31日
対象種別:着うたフル(R)、着うたフルプラス(R) 、シングル、ハイレゾシングル
集計対象:ケータイ・PC・スマートフォン向け音楽ダウンロードストア「レコチョク」、ニンテンドー3DS™「レコチョク」、Nintendo Switch「レコチョク」、「dミュージック powered by レコチョク」「Music Store powered by レコチョク」「ひかりTVミュージック」にて配信している各該当種別を集計。
参考
■キャンペーン情報
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期間:2019年4月27日(土)00:00~4月30日(火)23:59
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期間:2019年5月1日(水)00:00~5月6日(月・祝)23:59
対象デバイス:スマートフォン(Android/iPhone)、パソコン
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※応募はクラブレコチョクメンバー対象。
※期間中、何度でも応募可能。
『レコチョクスタッフの記憶に残る「平成の楽曲」』
レコチョクスタッフの記憶に残った平成生まれの楽曲がズラリ。それぞれの想い出とともに紹介。