Hey! Say! JUMP 中島、Kis-My-Ft2 千賀、A.B.C-Z 橋本…“苦労人”からの一発逆転ジャニーズ

A.B.C-Z 橋本良亮

 そもそも、A.B.C-ZはHey! Say! JUMPやSexy Zoneなど、後輩グループに次々とデビューを追い越されていった“苦労人グループ”。デビュー後も、ジャニー喜多川氏から「Youたちはもう後輩のバックで踊ることはないよ」と言われたにもかかわらず、Hey! Say! JUMP・山田のソロ曲「ミステリー・ヴァージン」のバックダンスを務めたこともあった。橋本はそんなA.B.C-Zのセンター。しかも最年少で、一番後輩として加入している。『TOKIOカケル』でも話していた通り、橋本は元々Hey! Say! JUMPの前身的グループ、J.J.Expressのメンバーとして活躍していた。しかし、Hey! Say! JUMPのメンバーには選ばれなかったのだ。ジャニーズJr.時代、橋本は比較的恵まれていたように感じる。雑誌掲載やソロパートなども多く、ファンも少なくなかったはずだ。彼にとっては青天の霹靂だっただろう。さらに、A.B.C-Z結成後もなかなか日の目を見ない日が続く。大先輩に混ざって活動することになった橋本に対して、メンバーの河合郁人がキツく注意し続けたという話もある。他の4人のメンバーがやきもきしたこともあっただろう。だが、そんな苦難の時期を経て2012年にデビューを勝ち取った。今もなおトップアイドルを目指して努力し続けている橋本、そしてA.B.C-Z。努力を続ける彼らがさらなる活躍を見せる日は遠くない。

 中島、千賀、橋本以外にも、もちろん泥水を飲む思いをしてきたメンバーは語り尽くせないほどいることだろう。しかし様々な思いを抱えつつも、ファンの前に立つ時にはとびきりの輝きをくれる。そんな殊勝なメンバーばかりだからこそ、ジャニーズを応援するのがやめられないのである。

(文=高橋梓)

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