辻希美&加護亜依によるW(ダブルユー)復活の背景 『ひなフェス』共演までの道のりを辿る
3月30日に幕張メッセで開催された『Hello! Project 20th Anniversary!! Hello! Project ひなフェス 2019』(以下、『ひなフェス 2019』)の昼公演に、辻希美と加護亜依によるアイドルデュオ・W(ダブルユー)が出演した。Wは、加護が所属事務所に契約解除されたことによって、2007年に事実上の解散がされていたユニット。2006年時点ですでに活動休止していたため、2人揃ってのパフォーマンスは約13年ぶりのこととなる。本稿では、そんなWの復活までの背景に迫るべく、ハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)事情に詳しいライター・ピロスエ氏に話を聞いた。
「辻さん、加護さんが加入した頃は、モーニング娘。における“黄金期”と呼ばれている時期です。エースの安倍なつみさんや後藤真希さん、年長のリーダーに中澤裕子さん、歌唱の要のメンバーであると同時にツッコまれキャラでもあった保田圭さん、ギャルっぽい矢口真里さんなどがいるなか、辻さんと加護さんが加入。“いたずら好きな末っ子キャラ”が2人いるということで“悪ガキコンビ”のような存在でした。
Wは、加護さんの2度の不祥事によって活動を止めざるを得なくなってしまいました。ハロプロでは、解散するグループにはラストコンサートなどの“有終の美”が用意されています。しかし、Wはそういった機会が用意されないまま事実上の解散になってしまった。ファンも心の持って行き場がなかったことと思います。
加護さんは、所属事務所との絶縁状態がしばらく続いたあと、2018年の夏に開催したハロコン(『Hello! Project 20th Anniversary!! Hello! Project 2018 SUMMER ~ALL FOR ONE・ONE FOR ALL~』)でゲスト出演を果たします。おそらく、ハロプロの20周年のタイミングが双方の距離を縮めたのでしょう。また、Wの再結成も期待されていましたが、ちょうどその頃に辻希美さんは妊娠しており、2人揃ったパフォーマンスを見ることはできませんでした。そのため今回の再結成は、前回のリターンマッチとして設けられた機会だったのではないでしょうか」