A.B.C-Z「Black Sugar」なぜセクシーさ醸す? 橋本良亮の声質との相性、メンバーの表情に注目
3月29日放送の『ミュージックステーション3時間スペシャル』(テレビ朝日系)にA.B.C-Zが出演する。披露するのは3月27日に発売された6thシングル表題曲「Black Sugar」だ。本稿では、同曲の聴きどころと、パフォーマンスの注目ポイントを考えてみたい。
「Black Sugar」は、A.B.C-Zシングル史上最も“妖艶(セクシー)”なダンスナンバー。確かに彼らのシングル曲を振り返ってみると、ポップで元気な曲がほとんどだ。アクロバットが得意というポイントと、笑いも取れる彼らのキャラクターから、そういった曲がイメージに合っていたように思う。たとえば、1枚前の5thシングル表題曲「JOYしたいキモチ」も、底抜けにポジティブなメッセージが込められた応援ソング。ポップな映像やメンバーカラーを使ったカラフルな衣装も相まって、“A.B.C-Zらしい曲”として好評だった。そこから一転、今回は大人の魅力たっぷりのセクシーなナンバーへ。このギャップも楽しみたい。
「Black Sugar」は、デジタル色が強い印象だ。速めのBPMでビートを刻んでおり、彼らの十八番である“ガシガシ踊る系”ダンスを披露するにはピッタリだろう。また、サビ最後の部分〈もっと息衝いてくれ A Ha Ha〉で、最後の1音だけファルセットを使っている点もセクシーさを演出する一つの要因になっている。
さらに、メインボーカルを務めているメンバーの橋本良亮の声質も曲調と相性がいい。他のメンバー4人はどちらかと言えばくっきりした声質である。MIDDLE(中域)が強いイメージだ。一方橋本は、吐息の成分が多めで、HIGH(高域)が際立っている印象。そんな彼の声質が、楽曲のセクシーさを増大させているように思う。ブリッジ部分の橋本のソロパートも、良いアクセントになっている。