シングル『Light on fire』インタビュー
IVVYが語る、グループとしての信念と個性 「一曲の中でそれぞれのパフォーマンスを見せられる」
全員が歌って踊れる身体能力の高さはもとより、5人がともに180cm超と華やかなビジュアルも目を引くIVVY。2017年にメジャーデビューを果たし、数あるダンス&ボーカルグループの中でも“ハイスペック・イケメンDance&Vocalグループ”の呼び名を誇る彼らが、6月5日にニューシングル『Light on fire』をリリースする。(3月7日に先行配信リリース)今回はリアルサウンド初登場となる5人に新曲についてはもちろん、異色なキャリアを持つ彼らのバックグラウンド、そして結成当初から変わらないグループとしての信念についてなど、じっくり語ってもらった。このインタビューを通してスキルやビジュアルだけではない、彼らの人間臭さも感じていただけたら幸いだ。(古知屋ジュン)
「かっこよさ」を全てにおいて1曲にまとめた
ーーIVVYはダンス&ボーカルグループのイベント『SWISH』などではおなじみですが、リアルサウンドには初登場となるので、まずは自己紹介をお願いします。
HIROTO:IVVYのリーダーでボーカルのHIROTOです。
YU-TA:ボーカルのYU-TAです。グループでは中間管理職やってます(笑)。
TOSHIKI:最年長、秋田出身のボーカル、TOSHIKIです。
KENTO.i:ラップを担当してますKENTO.iです。
TAIYU:最年少、北海道・札幌出身のTAIYUです。ダンスとお笑い担当してます!
ーー6月5日リリースのシングル『Light on fire』が先行配信中とのことで、まずその収録曲のことから聞いていきたいんですが。タイトル曲は低音を効かせたEDMサウンドもそうですが、挑発的な歌詞やボーカルワークも含めて熱量の高さを感じさせますね。
HIROTO:タイトルでも「fire」と言ってるくらいなので、“燃え尽きる”という意味を込めています。今の僕たちが考える「かっこよさ」を歌やラップ、ダンス全てにおいて1曲にまとめてみました。
YU-TA:IVVY最強のアッパーチューンです。ライブでもファンの方々からの評判がよくて。
ーー歌もラップもこれまでになく“強い”ですよね。
TOSHIKI:過去曲と比べても、この曲が一番”攻めてる”と思います。
KENTO.i:ラップは僕が書いているんですけど、歌詞が全体的に攻めたリリックだったので、そこに合わせました。例えば、ラップ部分の〈でも言わせてやるill wavy〉は、“ill wavy=俺はヤバいぜ”、みたいなスワッグ要素も入れたりして、かましてやるぜ! 的な、攻めた感じを意識してみました。
ーーX4やLeadの作詞作曲を手掛けているShogoさんの作品ですが、サビの〈熱上げて/この時が/引き起こした~〉のボーカルの掛け合いも華やかで印象に残ります。
YU-TA:目まぐるしい(笑)。でもそれぞれの声の魅力がわかりやすいと思います。
ーーHIROTOさんは情熱的で押しの強い歌声、YU-TAさんの声にはナチュラルでクリア、TOSHIKIさんはソフトで甘い歌声で。歌割は比較的複雑な構成になっていますが、いつも振り分けはどう決めているんですか?
HIROTO:レコーディングでの表現にはもちろん苦労はしますけど、パート分けにはまったく苦労しないんですよね。KENTO.i以外はみんな歌うんですけど、メインを取ることが多いのは僕、YU-TA、TOSHIKIの3人ですね。それぞれ違う持ち味があるのでどんな曲でもいただいた時に歌割のイメージができますし、各自で想像している歌割がだいたい一致していて。その部分の感性はみんな似ているなと思います。
YU-TA:曲を聴いてみて、自分が一番しっくりくるパートを歌えてる感じですね。
TOSHIKI:だから誰がどこを歌うかでは全然揉めないです。それぞれ歌いたいと思うポイントも、そのパート分けと一致していることがほとんどなので。
ーーすでにライブでは披露されているそうですが、振付のテーマは?
TAIYU:激しくもあり細かくもある“IVVY史上最も難易度が高いダンス”です。フォーメーションチェンジも含めて今までにない要素を取り入れていて、めちゃくちゃアグレッシブなダンスになっているので、この一曲を踊るだけで体力の消耗がすごいんですけど(笑)。その分、IVVYの楽曲の中で最もダンスを魅せられる仕上がりになったと思います。
HIROTO: 5人で一斉にジャンプするダンスがあるんですけど、全員180cm超えの僕らが打点高くジャンプするので、初見のインパクトはかなりあると思います。
TOSHIKI:テンション的なものもあると思うけど、迫力がすごいよね。
HIROTO:かっこよく作っていただいた振りですけど、TAIYUが言った通りかなりハードだから、歌い終わったあとは50mダッシュしたくらいの息の上がり方になってますけどね。
KENTO.i:もはや筋トレに近い!
TOSHIKI:普段はお客さんと一緒にできる振りも入れた曲が多いんですけど、この曲に関してはみなさん見入ってますね。
YU-TA:真似しながらのれてたら逆にすごい(笑)。
HIROTO:曲によっては真似してほしい曲もあるんですけど、これは“僕たちの歌とダンスを観て聴いてくれ!”みたいな曲ですね。
ーーライブやイベントでもフックにできる、名刺代わりの一曲というか。
HIROTO:自分たちでも聴いていてすごくテンションが上がる“これぞIVVY”という曲です。
TOSHIKI:前作の「First&Last」が切ないバラードだったから、そこから180度切り替えて、ギャップを魅せられる曲でもあります。
YU-TA:IVVYの衣装も、こういう赤と黒基調のものは初めてなんですよ。爽やかだったり、シックなイメージのものが多かったんですが。今回は“THE 男!”って感じです。ビジュアルでも攻めてますね、今回は。
ーーカップリングの「Party up」はサウンドアレンジ含めて中毒性のある仕上がりですね。
YU-TA:サビが同じ〈everybody hands up〉の繰り返しだったりするので、すごく耳に残ります。
HIROTO:「Party up」は何年も前からライブでは披露していたので、ファンの方からも人気の楽曲なんですが、今回ついに音源化されました。IVVYは結成してから3年半くらい経ちますが、結成後1年程経った頃の曲で、当初の”IVVY”のイメージを変えるきっかけになった曲でした。最初のころはわりと爽やかなイメージの曲が多かったんですが、この曲をきっかけに攻めたEDMテイストの曲が増えてきた、その第1号といえる作品。僕たちにとっても思い入れが強い曲なので、今回音源にできてすごく嬉しいです。
ーーこの曲での盛り上がる感じはタイトルからも想像できますけど、ライブでのお客さんのノリは……?
TOSHIKI:この曲はみんなで「Hey!」とか掛け声を入れてくれたり、盛り上がれるポイントが多いんですよ。
TAIYU:ダンスでいうとAメロや間奏部分はしっかり踊りますけど、サビがわりとシンプルで、みんなで踊れるような振りもあるので。少し「Light on fire」を崩したような感じで、お客さんと一体になって盛り上がります。
ーーこの曲はラップパートが長めですけど、曲全体の世界観にも見事にハマってますね。
HIROTO:この曲はKENTO.iが加入したのをきっかけに作られた曲なんです。KENTO.iとTAIYUは新しいメンバーなんですが、初めてラッパーをメンバーとして迎えたこともあって、こういう攻めた楽曲を第1号として作っていただきました。なので、KENTO.iをイメージして作られた曲といっても過言ではなくて。
KENTO.i:僕がIVVYに加入して初めて作ったラップでもあるので、それこそ「新しい風吹かせてやるぜ!」くらいの気持ちを込めて作ったのを覚えてます。懐かしいな。
TOSHIKI:もう、一語一語にその気合いが出てるもんね。
HIROTO:そういう意味では、IVVY最新のラップと初期のラップが聴き比べられるという面白みもあるんですよね。作り方も、今のKENTO.iにはない懐かしい感じもあって。
ーー「Light on fire」とこの「Party up」を合わせると、シングル1枚でIVVYの歴史を感じさせる作品ということになりますね。
YU-TA:それはありますね! この2年半の成長が見てもらえると思います。
TOSHIKI:面白いよね、そう考えると。