Gothic×Luck、TVアニメ『けものフレンズ2』エンディングテーマを歌う新星2人組の見据える未来

Gothic×Luck、デビューインタビュー

自信をもってお届けできるものが完成した

菅まどか

——オーディション合格後の最初のお仕事は『舞台「けものフレンズ」2~ゆきふるよるのけものたち~』ですよね。ユニットオーディションに受かったと思ったら、初仕事が舞台ってビックリしたりはしませんでした?

菅:もうオーディションに受かったことがうれしすぎて「やれるなら、なんでもやりますっ!」っていう気持ちだったので(笑)、舞台のお話もやっぱりうれしかったです。

八木:専門学校の学科が声優演劇科というところで、舞台も少しやっていたし、好きだったので、いろいろな経験ができるのはうれしかったです。それこそ「2.5次元舞台とかもやってみたいな」「かわいい衣装に、かわいい髪型でお芝居してみたいな」と思っていたので。

——じゃあ舞台版『けものフレンズ』はズバリのオファーでもあった?

八木:はい。舞台もやらせていただいて、アニメの声も担当させていただいて、歌も歌わせていただいて……やりたいことが目白押しだな、と思っています。

——おふたりはGothic×Luckというユニットとして活動している。結成当時ってお互いがお互いのことをどう見てました?

菅:オーディションのとき、隣に並んでいたんですけど、「すごくかわいい子だなあ」「こういう子が受かるんだろうなあ」って眺めていた記憶があります。

八木:ありがとう(笑)。

——その後、印象って変わりました?

菅:むちゃくちゃしっかりしてて! 私と真逆なんですよ! だからすごいなーと思っていて。私にとってはお姉ちゃんなんですよ!

——年長でもあるし、やっぱり専門学校でちゃんとトレーニングを受けてきた方らしさもある、と。

菅:しかも先輩って感じではなくて、友達口調でも許してくれそうなムードを醸し出してくれているので、ホントに先輩っていうよりも、“お姉ちゃんみ”が強いです(笑)。

——“お姉ちゃん”にとって、菅さんはどんな“妹”ですか?

八木:オーディションのときは「豪快に笑う子だなあ」って思ってました。

菅:ウソッ!? ホントッ!? あらーっ……あはははは!(笑)。

——ホントに豪快に笑いますね(笑)。

八木:だから「けっこう明るい子なんだなあ」っていう印象が強かったのと、あと天然キャラの片鱗をその頃からちょこちょこ発揮していまして……。

——「天然の片鱗」?

八木:オーディションではひとりずつ歌ったり、セリフを読んだりする審査があったんですけど、そのたびに手元の歌詞カードや台本をひっくり返しながら「あれっ!? これじゃない!」「どこいったんだろう!?」ってイスから立ったり座ったりしてたんですよ(笑)。

——落ち着きのない“妹”ですねえ(笑)。

八木:でもそれでオーディションを受けている子たちだけじゃなくて、審査員の人まで笑わせていて。そんなこと、やろうと思ってもできないことじゃないですか(笑)。だからすごいムードメーカーというか、場の空気を和ませる子だなと思っていました。

菅:えへへへへへ(笑)。うれしいですねっ!

八木:いや、正直、ここまで天然だとは思ってなかったんですよ! 今はユニットの活動でほぼ毎日一緒にいて慣れてもおかしくないのに、毎回毎回、衝撃的な面白さを提供してくれるんですよ(笑)。

菅:でもそれにちゃんと付き合ってくれるので、本当にありがたいです。

——いい“お姉ちゃん”でよかったですねえ。

菅:よかったですっ!


——で、舞台出演ののち、アニメ出演決定、そしてCDをリリースすることになったわけですけど、最初に「『けものフレンズ2』のエンディングテーマをふたりが歌うことになったよ」というお話を聞いたときの感想は?

菅:エンディングテーマを担当させていただくことは舞台稽古中に知らされたんですけど、そのときは全然実感が湧かなくて。 でもあとでよくよく考えたらめちゃくちゃすごいことだな、と思って。とにかく驚きました。

八木:あと「大丈夫かな?」っていう気持ちもありました。『けものフレンズ』が好きで、すごくいい作品だったな、っていち視聴者として感じていたので、その自分の中にある理想の『けものフレンズ』像の価値を下げないで表現できるのかな? って正直不安で。でもすごくいい曲を作っていただいて、いろんな方にアドバイスをいただいて、なんとか自信をもってお届けできるものが完成してうれしいです。

——その「自信をもってお届け」するCDの中身について聞かせてください。まず『けものフレンズ2』の前半戦のエンディングテーマ「星をつなげて」なんですけど、おふたりはVOCALOID系の楽曲のリスナーだった、と。

八木:私が生まれた初めて買ったCDがmothy(悪ノP)さんの『悪ノ王国 〜Evils Kingdom〜』なんです!

菅:私は『NHK紅白歌合戦』で衝撃を受けたスーザン・ボイルさんの『夢やぶれて』が初めて買ったCDなんですけど、その後は童謡などを聞きつつ、中学に入ってからボカロを聴くようになって。YouTubeでボカロ曲を歌う“歌い手さん”の動画も観ていました。

——そしてこの曲の作詞・作曲・編曲がじんさんです。

菅:ビックリしました!

八木:「ホントに私の知ってる、あのじんさんで合ってますか?」って聞きましたから(笑)。

菅:でも曲調がホントにじんさんっぽくて……。

八木:すごく好きですっ!

——じんさんの作風を全開にした曲ですよね。カッコいいギターのカッティングやストローク、それからちょっとオモチャっぽいシンセという楽器隊に、明るくてかわいらしいメロディが乗っかるという。ただ、おふたりとも歌をレコーディングすること自体……。

八木:このCDの収録曲が初めてでした。

——しかも地声じゃなくて、キャラクターでなくてはならない。これはこれで大変なことのようにも思うんですけど……。

菅:だからレコーディングはめちゃくちゃ大変でした(笑)。ふたりとも慣れてない部分が多かったので……。


八木:ただマイクの前に立って歌えばいいだけなのに「マイクに近いよ」って言われて離れたら今度は「マイクから遠いよ」って言われたりして(笑)。

——もうこの曲はアニメ中で放送もされているのでファンの方からの反応もおふたりの耳には届いている?

八木:うれしかったです。「よかったよ」「いい曲だね」っていう言葉をいただけたのももちろんなんですけど、それよりも「星をつなげて」で検索したときにヒットするツイート数にビックリして。「あっ、こんなに聴いてくれている人がいるんだ」って実感することができました。

菅:「『星をつなげて』はいい曲だね」っていうリプをいただいたり、友だちに「気付いたら『星をつなげて』を口ずさんでる」って言ってもらったりしたときはすごくうれしかったです。家族も「こんな曲をもらえてよかったね」って言ってくれますし、感謝の気持ちでいっぱいです。

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