E-girls「Follow Me」はロックが下敷きにあった? ゼブラヘッドのパンクアレンジ好評の理由
振り返ってみると、これまでにも「パンクアレンジされた意外なカバーソング」は数多く存在する。日本ではHi-STANDARDが、アニメ『キテレツ大百科』のテーマ曲 「はじめてのチュウ」を「My First Kiss」というタイトルでカバーしたり、ハイスタのフロントマン横山健(Ken Yokoyama)が、The Monkeesの「Daydream Believer」をカバーしたりしているし、米国カリフォルニア州のパンクバンドNOFXが、「Les Champs-Élysées(オーシャンゼリゼ)」をパンク風にアレンジした。
Zebraheadによる「Follow Me」は、間違いなくそれらを代表するカバーソングとして今後も聴き継がれていくことだろう。
■黒田隆憲
ライター、カメラマン、DJ。90年代後半にロックバンドCOKEBERRYでメジャー・デビュー。山下達郎の『サンデー・ソングブック』で紹介され話題に。ライターとしては、スタジオワークの経験を活かし、楽器や機材に精通した文章に定評がある。2013年には、世界で唯一の「マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン公認カメラマン」として世界各地で撮影をおこなった。主な共著に『シューゲイザー・ディスクガイド』『ビートルズの遺伝子ディスクガイド』、著著に『プライベート・スタジオ作曲術』『マイ・ブラッディ・ヴァレンタインこそはすべて』『メロディがひらめくとき』など。