日向坂46、小坂菜緒が新エースとなりデビューへ 「キュン」フォーメーションから感じたこと

 日向坂46(以下、日向坂)が、3月27日に待望のデビューシングル『キュン』をリリースする。先日公開された表題曲のMVは、楽曲同様、日向坂のイメージにピッタリの爽やかで青春の希望に満ち溢れたような映像に仕上がっていた。また3月5日と6日には、横浜アリーナで『日向坂46 デビューカウントダウンライブ!!』が行われ、同シングルの収録曲も披露するなど、デビューへの期待が今、最高潮に高まっている印象だ。

日向坂46『キュン』(TYPE-A)

 デビューシングルは、グループの指針を示す自己紹介的な役割として最も重要なものと言える。彼女たちの運命を左右する表題曲「キュン」で、日向坂の顔となるセンターに抜擢されたのは、二期生の小坂菜緒。小坂は、1stシングルにも収録されている「JOYFUL LOVE」がタイアップとなった昨年の『メチャカリ』のCM「MECHAKARI JOYFUL LOVE」篇でメインとなり、同楽曲で初センターを務めて以来、けやき坂46(現・日向坂46/以下、ひらがなけやき)の新エースとして活躍している。

 ひらがなけやきが欅坂46(以下、漢字欅)と合同でリリースするのは最後となる、8thシングル『黒い羊』の収録曲「君に話しておきたいこと」と「抱きしめてやる」の両曲でもセンターを担当している小坂。特に全タイプに収録されている「君に話しておきたいこと」は、ソロ曲を歌いセンター経験もある一期生・加藤史帆、齊藤京子、佐々木美玲が、小坂の後ろを固めるといった盤石なバックアップ体制となっており、独立後の未来を見据えたフォーメーションだと感じた。「キュン」ではそこにひらがなけやき初期のセンターである一期生・柿崎芽実が加わり、小坂を中心にセンター経験者が全員フロントに揃うという、最強のフォーメーションでデビューに挑むことに。正直、ひらがなけやき時代の長い下積みがあったため、一期生がセンターになるかと思っていた。だが、今勢いがある小坂をセンターに立たせたことから、思い出や過去にこだわるのではなく、サプライズを狙うわけでもない、完全に勝負に出たことを感じた。とは言え、小坂は16歳という年齢で大役を任され、プレッシャーも相当大きいはず。

 その思いを小坂は、3月5日に「空を見上げてごらん。そこには太陽がある。」というタイトルのブログに綴っている。漢字欅の8thシングルのカップリング曲と、日向坂のデビューシングルでのセンターは全く違うものだと考えていて、大事なデビューシングルのセンターが私でいいのかと思っていたこと。ネガティブな事ばかり考えていたこと。そんな小坂を支えてくれたメンバーたちに感謝していること。そして最後は「私は、不安や恐怖を自信に、活力に変えられるように頑張ります。迷惑をかけちゃうこともあるかもしれません。それでも日向坂46が素敵なグループだと思ってもらえるようにデビューシングル『キュン』を多くの方々に全力で届けたいと思います」と、不退転の決意で締めくくっている。センター小坂の前向きな意気込みに希望が膨らむ。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる