TWICE、NCT、IZ*ONE、公園少女……K-POPグループで活躍する日本人メンバーの変遷を追う

 また、TWICEのブレイクした2016年〜2017年は韓国のTHAADミサイル配備に呼応するように、中国内での韓国人芸能人やアーティストの活動が制限された時期だ。厳密に宣言があって行われたことではないが、韓国内では「限韓令」と呼ばれており、実際に公演が中止になったり、収録済みの韓国のアイドルグループの出演番組が突然放送中止や、韓国の芸能人だけがぼかし処理を施されて放送されたりということがあった。この件以降、日本人メンバーを含むグループが増えているという見解もある。2019年にデビューが決まっている中にも、『PRODUCE 48』出演のキム・ドアが所属しており、元JYP練習生の日中ハーフメンバー・レンシカが含まれているFanaticsや、TREASURE13として合同デビュー予定のTREASURE(ハルト)、MAGNUM(マシホ・ヨシノリ・アサヒ)など、日本人メンバーが含まれているグループがすでに複数見られる。特に、TREASUREとMAGNUMの日本人メンバーは、YGエンターテインメントがYGエンタテインメントジャパンでトレーニングしたとのことで、今までとはまた異なる環境で育成されたメンバー達だ。

 現在K-POPグループ所属の外国人メンバーは中国籍が最も多く、それに次ぐのが日本人である。また、サナやケンタ、宮脇咲良やマシホの様にデビュー前から韓国内で強力な個人ファンドムを形成する日本人メンバーは珍しくない。K-POPアイドルになりたい日本人と求める事務所、そして応援するファンドムという需要と供給が揃ってきている状況で、今後も国境を越えて活動するメンバーは増えていきそうだ。

■DJ泡沫
ただの音楽好き。リアルDJではない。2014年から韓国の音楽やカルチャー関係の記事を紹介するブログを細々とやっています。
ブログ:「サンダーエイジ」
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