二宮和也と相葉雅紀、レギュラーラジオで届けた思い オンエアされた嵐の楽曲から感じたこと

 その一方、二宮のラジオではリスナーからのリクエスト楽曲を届けることに。同日のオンエアでは、「Winter days」と「To my homies」の2曲が選ばれた。なかでも「To my homies」は、2016年10月発売の15thアルバム『Are You Happy?』収録曲。櫻井翔によるプロデュース曲だ。肩の力が抜けたヒップホップ寄りのトラックが心地よく、ラップ詞は櫻井がメンバーからの要望を聞きながら考案。楽曲を通して互いを想い合う嵐5人の関係性が存分に伝わってくる。

 同楽曲メインパートの歌い出しを耳にすれば、その意味も自ずと感じられることだろう。〈痛みも楽しみも 全てを受け入れて 真っ正面から行こうよ 愛を信じてる〉という同フレーズには、嵐のイメージがそのまま詰め込まれているようである。また、タイトルにもある“homies”は、気の知れた友人や仲間たちを指す言葉だ。彼らのファンが、このタイミングで「To my homies」を選んだ粋な計らいにも、自然と想いを寄せてしまう。

 前述の活動休止を発表した記者会見で、大きな決断をした今だからこそ思い出される楽曲を尋ねられた嵐。その際に、メンバーは意表を突かれながらも、思い当たる楽曲が「あり過ぎる」と回答していた。

 今回のラジオ番組からも感じられたように、嵐の楽曲はその時々において、最も相応しい聴こえ方で届いてくる。本稿で紹介した楽曲もまた、まるで今回のシチュエーションそのものを描いたかのようだった。そしてそれは、今後の再集結やその先の未来でも同様なのだろう。そんな楽曲の数々を歌う嵐がいてくれるからこそ、ファンもまた彼らへの“愛を信じる”ことができるに違いない。

(文=青木皓太)

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