JAM Project、全56曲を完走した圧巻の一夜 『JAM Project Special live 2019 A-ROCK』

JAM Project、特別ライブで全56曲披露

 アニソンシーンに燦然と輝くレジェンド的ユニットのJAM Projectが東京と大阪で、内容の異なる2デイズライブ『JAM Project Special live 2019 A-ROCK』を開催した。東京公演は、1月25日と26日に東京・豊洲PITで開催。『Day1:[Early numbers] 』と題された25日は、2000年のデビューから2011年までの楽曲を披露。さらに昨年リリースしたベストアルバム『JAM Project BEST COLLECTION XIII A-ROCK』に収録の最新曲「A-ROCK ~電脳Wars~」も披露して、新旧のファンを熱狂させた。DJプレイを含めて全56曲を完走して、真冬の総決算といった熱い一夜になった。

DJ KGも登場して全56曲を一気に

 1曲目は、2001年のナンバー「SOULTAKER」。イントロが始まるやいなや、観客がワッと一斉に沸き立った。客席を埋め尽くす赤いペンライトの光が激しく揺れ、観客はその場で〈オイ!オイ!〉とジャンプ。続けて「CRUSH GEAR FIGHT!!」では、頭から観客が大合唱を繰り広げる。ファンが幼い頃に胸を熱くした名曲の披露に、盛り上がりは早々に爆発した。


 「みなさんこんばんは〜。ようこそいらっしゃいました!」と、嬉しそうな表情で満員のフロアを見渡した紅一点の奧井雅美。「今日は人口密度がすごいけど、大丈夫?」と、冒頭からの熱さに観客を気づかった福山芳樹。きただにひろしは、「平日にも関わらず、こんなにたくさん集まってくれてありがとう。僕の地元の街の人口よりも多いです」と、笑いを巻き起こす。遠藤正明は「JAMの歴史と、現在進行形の俺たちを焼き付けて帰ってください!」と、集まったファンに熱く訴えかけた。そして「今日は大変だよ。トイレに行かせないからね(笑)」と、影山ヒロノブ。


 影山の「強力なメドレーをお送りするぜ」というフリで始まったのは、『スパロボOPメドレー』だ。アニメやゲームなどさまざまなメディアで展開する人気シリーズ『スーパーロボット大戦』の楽曲を、全10曲一気に披露してファンを沸かせるというもの。〈スリーツーワンGO!〉というかけ声で盛り上がった「Break Out」。荘厳なコーラスで聴かせた「MAXON」。ピアノと奧井のボーカルのかけ合いが光る「VICTORY」。そしてメドレーの最後に「GONG」では、ステージ上のメンバーの歌声が掻き消されそうなほどの大ボリュームで観客が大合唱した。聴くだけでなく一緒に大声で歌う、これこそがJAM Projectのライブの真骨頂。観客の全身全霊の歌声に、ステージの5人もそれも応えるように、ますますパワーを増したボーカルで返した。

 今回のライブには、ゲストとして“DJ KG”(※影山ヒロノブがDJとしてパフォーマンス)が登場して、JAM ProjectナンバーをDJプレイで披露して楽しませるコーナーもあった。DJ KGが楽曲のオイシイところをピックアップして繋ぐことで、JAM Projectの歴史を分かりやすく一気に示してくれるといった形だ。最後には、人気アニメ『らき☆すた』のオープニングテーマ「もってけ!セーラーふく」を、JAM Projectがリミックスして歌った「JAMがもってった!セーラーふく」をプレイ。2007年にアルバム『らき☆すたRe-Mix002~『ラキスタノキワミ、アッー』【してやんよ】~』に収録された激レアナンバーに、ファンは大喜び。DJ KGもゴキゲンでVサインをファンに送った。

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