『VS嵐』放送400回を機に“神企画”振り返る スタッフに愛された嵐の軌跡

 400回目を迎えた2月7日放送では、スタッフがメンバーそれぞれの名場面写真をあしらったパネルを5人に贈呈した。大野が受け取ったパネルには、2014年11月6日に放送された、嵐の結成15周年を祝った特番『祝!15周年記念VS嵐 ハワイで大野が泣いちゃったSP』での、号泣する大野の顔があしらわれていた。『~ハワイで大野が泣いちゃったSP』も、嵐のファンでなくとも楽しめるバラエティ番組でありながら、“あくまで嵐がメイン”だからこそ実現した企画だろう。そして、そこには『VS嵐』スタッフからの、嵐への愛がある。

 2020年末での活動休止発表後初の放送だった1月31日、テレビのラテ欄に記載された番組情報に縦読みのメッセージが隠されていた。「5人で嵐」というそのメッセージにも、スタッフの嵐への惜しみない愛が詰め込まれているようだった。

 メンバーの魅力を最大限に引き出すような企画、そして“縦読み”のような粋な計らい。これらはすべて、嵐がスタッフから愛され、そして『VS嵐』が“嵐の番組だからこそ”の賜物である。始めはお昼の30分番組だった『VS嵐』。その後ゴールデン進出、そして長年愛され続ける番組になったのは、嵐ファンもそれ以外の視聴者も楽しめる企画の数々によるものだろう。『VS嵐』スタッフの嵐への愛に溢れる企画を見ているうちに、気がつけば多くの人が嵐を好きになっているに違いない。

■五十嵐文章(いがらし ふみあき)
音楽ライター。主に邦楽ロックについて関心が強く、「rockinon.com」「UtaTen」などの音楽情報メディアにレビュー/ライブレポート/コラムなどを掲載。noteにて個人の趣味全開のエッセイなども執筆中。ジャニーズでは嵐が好き。
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※記事初出時、一部情報に誤りがございました。訂正の上、お詫びいたします。

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