山下智久、Sexy Zone、V6、ジャニーズWEST…多彩さ感じる11月~1月リリース作をレビュー

 2019年もすでに1カ月が過ぎ、2月に突入。年末年始は数多くの音楽番組や『ジャニーズカウントダウン』などで大活躍だったジャニーズグループだが、今年もすでに多くのグループが新曲のリリースを発表している。

 2019年のジャニーズグループの新たな動向に注目する前に、昨年11月から今年1月までの間にリリースされた山下智久、Sexy Zone、V6、ジャニーズWESTの最新作を振り返ってみよう。

山下智久『UNLEASHED』

 昨年11月28日にリリースされた、“山P”こと山下智久のフルアルバム。オリジナルアルバムとしては前作『YOU』から数えて実に約4年ぶりとなったこの作品は、全体的に洋楽風でチャレンジングなサウンドが特徴的だ。

山下智久 『You Make Me』

 とても緻密に作り込まれたトラックは、時に斬新に、時にセクシーに展開して耳を楽しませてくれる。ミクスチャーにEDMと、様々なジャンルが入り混じる雑多なほどに多彩な作風の豊かさは、まさに山下ならでは。

 また、多彩で全体的に洋楽ライクな楽曲が多いからこそ、「With you」などのシンプルで前向きなメッセージ性の高さが際立つ。ほぼ全曲に作詞でも携わっている山下の、“今”がアグレッシブに詰め込まれた1枚だ。

Sexy Zone『カラクリだらけのテンダネス/すっぴんKISS』

 昨年12月5日にリリースされた、Sexy Zoneの『カラクリだらけのテンダネス/すっぴんKISS』。中島健人主演のドラマ『ドロ刑-警視庁捜査三課-』(日本テレビ系)の主題歌だった「カラクリだらけのテンダネス」は、ジャニーズ伝統のビッグバンド仕様のダイナミックでスリリングなサウンドが印象的。それぞれの地声の良さがダイレクトに伝わってくる、ソロ回しのボーカルパートが巧みだ。Sexy Zoneのグループ名の通り、“Sexy”がすっかり板についた、貫禄すら感じる1曲になっている。

Sexy Zone 16thシングル「カラクリだらけのテンダネス / すっぴんKISS」60秒SPOT

 両A面の「すっぴんKISS」は打って変わって、アイドルらしいチャーミングさが印象的な瑞々しいラブソング。同時収録の「Believe my dream」の男前で清々しいメッセージ性の高さもまた魅力的だが、特に印象的なのがラブバラード「冬が来たよ」。壮大で切ないバラードを歌い上げる5人の歌声に、胸が震えること必至。

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