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『Hello kolme』インタビュー

kolmeの音楽的探求心が生む、固定概念に捉われない作品「3人のグルーヴ感を忘れずにいたい」

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 kolmeが、1月30日に最新アルバム『Hello kolme』をリリースした。kolmeは、作詞作曲、ダンス振付、英語など、それぞれの得意分野を活かし楽曲やパフォーマンスをセルフプロデュースするクリエイティブユニットとして活動する3人組ガールズグループ。今作は、2018年9月にcallmeからkolmeに改名して初、グループにとって約2年半ぶりのアルバムリリースである。

 同作には、音楽サブスクリプションサービスで先行配信された「Why not me」「The liar」「Tie me down」を含む新曲9曲、Interludeを加えた全12曲を収録。全曲の作詞作曲はメンバーが手がけており、どの楽曲からも新生kolmeとしての意欲が感じられる、名刺代わりの一枚となった。

 今回、リアルサウンドではメンバーのRUUNA、MIMORI、KOUMIにインタビュー。改名から『Hello kolme』のリリースに至る過程をはじめ、自身らの音楽的趣向やこだわりが凝縮された各楽曲の制作エピソード、そしてkolmeとしての今後目指していくスタイルや音楽の方向性についてまで、大ボリュームで語ってもらった。(編集部)【ページ最後に読者プレゼントあり】

「結成したときにやりたかった音楽がやっとできた」

左からRUUNA、MIMORI、KOUMI

ーーkolmeに改名して初めてのフルアルバムということで、皆さんにとっても並々ならぬ思いのある作品だと思います。まずは、今回のアルバムを作り終えて今感じていることを教えてください。

KOUMI:今までで一番の自信作になったなと思います。それぞれの曲を締め切りまでしっかり詰めて作ることができたし、曲に合わせてアプローチも工夫しました。ヒップホップ、ジャズからよりポップなものまで、kolmeのいろいろな側面をちゃんと見せられるアルバムになりました。

RUUNA:4年前にグループを結成したときにやりたかった音楽がやっとできたな、という思いが強いです。今までも自分たちなりにベストのものを作ろうとしてきたんですけど、実力不足でなかなか思った通りにはいかないなという実感もありました。今回は初めて理想に近いものに到達できたんじゃないかなと思っています。

ーーなるほど。ちなみに、今お話のあった「理想」というのは具体的にどんなものだったですか?

RUUNA:以前3人でHocus Pocusの「Je la soul」という曲を聴いたときに「こういう音楽をやりたい!」と気持ちが一つになったんですよね。グループとしてはああいう音楽をずっと目指しています。

KOUMI:衝撃だったよね。ジャジーな雰囲気の中でラップをしている、そんな組み合わせの音楽を今まで聴いたことがなかったので。

RUUNA:もちろんまだまだだと思うけど、このアルバムで少しは近づけたんじゃないかな。やりたいことをやるには実力がないといけないんだと痛感しました。

ーーありがとうございます。曲作りの中心を担っているMIMORIさんはいかがでしょうか。

MIMORI:アルバムが出来上がって最初に思ったのは「納品が間に合ってよかった」っていう現実的な感想だったんですけど(笑)、2人と同じで、本当に妥協のないものが作れたと思っています。今回のアルバムのために新曲を10数曲、収録されなかったものも含めてたくさん作ったんですけど、そこから厳選して構成を考えました。それぞれのメンバーのやりたいことや個性がちゃんと反映された作品になったと思います。

ーー作品の構成に関しては、僕がとても好きな「You’ll be fine」(2018年リリースのシングル『Hello No Buddy』に収録)が収録されていなかったのがとても残念だったんですけど……(笑)。既発曲をチョイスするにあたっての基準は何かありましたか?

RUUNA:そこに関してはレーベルの方とも結構揉めまして(笑)。昨年リリースされたシングル3枚からバランスよく選んだほうがいいという意見もあったんですが、私たちとしては改名一発目のアルバムということで「新しいkolmeにマッチする曲」だけを入れたいという思いが強くありました。シングルからアルバムに収録した「Hello No Buddy」「You don’t know me」「One time」は、今までの曲の中でもアルバムの新曲と一緒に聴いてもらいたい気持ちが特に強い曲です。

kolme / The liar

ーーアルバム全体としては様々なタイプの楽曲が収録されていますが、冒頭の2曲「The liar」「Tie me down」のインパクトが特に強いです。ちょっとジャズっぽいテイストも感じられるダンサブルでクールな感じの楽曲がアルバムの最初にあることで、作品全体としての大人っぽさが引き立っているように感じました。

KOUMI:最初の2曲のような音楽性がkolmeの軸になっているので、まずはそれを聴いてもらいたいと思ってアルバムのあたまに持ってきています。

MIMORI:この2曲は私たちの得意のゾーンというか、一番作りやすいタイプの曲だと思っていて、特に「The liar」はkolmeが今まで追求してきた路線のブラッシュアップ版、今時点での最終形として自信を持って作ったものです。ライブでやったらパワーが漲ってくるような曲を改名一発目のアルバムの最初にしたいと思って自然とこういう構成になりました。

kolme / Tie me down

ーー確かにすごくインパクトが伝わってくる流れになっていると思います。改名前との違いという観点だと、今作はこれまでの作品に比べて歌やラップのフロウが格段にスムーズになっているように思います。メロディと歌詞、トラックの一体感がすごく高まっていますね。

MIMORI:ありがとうございます。今回のアルバムは歌詞の響きにかなりこだわって作りました。そのパートを歌うメンバーの発音の仕方とかも意識しつつ、曲によっては歌詞に合わせてメロディも少し変えたりしながら、音としての気持ちよさを追求しました。

RUUNA:今までMIMORIは頑固というか、最初に作ったメロディを絶対に変えないってスタンスだったんですけど……今回のアルバム作りでは、たとえば歌詞が問いかけで終わっていたらそれにはまるようにメロディを調整したりもしていたんですよね。MIMORIの中でも変化があったのかなと思って見ていました。

MIMORI:ずっとわがままだったんですけど、「いい子」寄りになりましたね(笑)。今までの作品との違いを出したかったので、いろんな意見を聞きました。あと去年「Hello No Buddy」を作ったときに「歌っていて気持ちいい」という感想を初めてもらって、「こういうのが気持ちいいのか」と自分なりにいろいろ考えたりもしました。

KOUMI:「kolmeの楽曲をもっとキャッチーなものにしたい」というテーマもあったので、どの曲も耳にすっと入ってくる感じを目指しています。私の英語詞も曲の中で気持ちよく聞こえるかどうかをかなり意識して作りました。

ーー英語の歌詞という話だと、「No need to rush」が素晴らしいですね。このアルバムの中で一番好きです。

KOUMI:やった!

MIMORI:「No need to rush」はアルバムのキーになっている曲なんです。

RUUNA:わざと表題曲にしなかったというか、「こういう曲が裏にあるからいいよね」とみんなで話していました。この曲はアレンジャーのRumbさんがギターで作ってくれたラフなトラックとKOUMIが既存の曲から選んだ英語の歌詞をもとにMIMORIがメロディを作って、そこからアレンジや歌詞を改めて詰めていくっていう形で作りました。

MIMORI:いつもはメロディを作るところから制作が始まるんですけど、ちょっと違う作り方をしたこともあって、アルバムの中でのいいアクセントになる曲に仕上げられたんじゃないかなと思っています。

RUUNA:今回のアルバムでは「My everything」とか「Today’s」とか、かわいらしい感じの曲にもトライしました。今までkolmeとして「かわいいって言われたくない」みたいなムードが漠然とあったんですけど、かわいらしいものを素敵だなと思えるようにいつの間にかなっていたんですよね。そういう気持ちの変化をうまく音にできたと思うし、その分アルバムとしての幅も広がったと思います。

ーー「The liar」と「No need to rush」も結構タイプが違いますし、他の楽曲も個性的なので、ステージでのパフォーマンスもより多様なものになっていきそうですね。

KOUMI:そうですね。曲を作るときからダンスの振り付けがどうなるかは意識しながらやっているんですけど、最近はピアノの音も増えたりしてステップを踏むのもなかなか大変になってきました(笑)。kolmeの中心にはダンスがあるので、「こういう動きをやりたいからそれに合う音を作る」というような流れで曲のイメージが決まることもあります。

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