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DAOKO『私的旅行』にも提供 『アイドルマスター』シリーズ中心にTaku Inoueの手腕を分析

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 12月12日にリリースを控えたDAOKOのニューアルバム『私的旅行』。世代もジャンルも横断する多彩かつ強力なプロデューサーとのコラボレーションに期待が高まる同作だが、本稿で取り上げたいのは9曲中3曲に編曲として携わるTaku Inoue(井上拓)だ。井上がDAOKOのアルバムへ参加するのは、前作『THANK YOU BLUE』で「拝啓グッバイさようなら」での作編曲に続いて2作目。ほかにも、2016年には大阪の商業施設「LUCUA」のCMソングを共作しており、今年の秋にはスマートフォン向けRPG『ドラガリアロスト』のBGMでもコラボしている。

DAOKO『拝啓グッバイさようなら』MUSIC VIDEO
DAOKO『私的旅行』(通常盤)

 バンダイナムコスタジオに所属し、ゲーム音楽を中心に辣腕を奮ってきたサウンドクリエイターとして知られる井上は、今年6月末に同社を退社しフリーに。最先端のダンスミュージックを貪欲に取り込んだ独特なサウンドメイクと確かなメロディメイカーぶりに、ゲームのファンからもダンスフロアからも支持が厚い。また、applebonker名義では、ユニコーンや玉置成実などJ-POPアーティストのリミックスを手がけてもいる。こうしたInoueの手腕が『私的旅行』でどのようにDAOKOをサポートするか、注目だ。

 ゲームのBGMや主題歌の提供からサウンドディレクターまでを経験し信頼を集めてきた井上だが、その仕事を語る上で忘れてはいけないのが『アイドルマスター』シリーズに提供した楽曲の数々だろう。特に『シンデレラガールズ』のアイドルたちに書き下ろした楽曲は、アイドルの個性にあわせたアイマスならではのクオリティの高い詞や曲はもちろん、妥協のない大胆なサウンドメイクも聴きどころだ。

クレイジークレイジー (M@STER VERSION)
一ノ瀬志希 (CV: 藍原ことみ) & 宮本フレデリカ (CV: 髙野麻美)
アニメ
¥250

 今年の夏に開催された『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』内のイベント『クレイジークレイジー』で公開された同名曲は、ジャージークラブのエッセンスを取り入れたフューチャーベース。一ノ瀬志希と宮本フレデリカのミステリアスでコケティッシュなキャラクターが歌う、危うくも濃厚な関係を思わせる歌詞もファンの心に刺さった。ボーカルを極力排したドロップは、尺の制限があるゲーム内楽曲としては思い切った構成。とはいえ独特のしっとりとした厚みのあるサウンドとメロディの相性は抜群で、ダンストラックとしてもポップスとしても一級品だ。証拠に、この曲は、ジャージークラブのパイオニアであるR3LLが来日した際に、R3LL本人の手でプレイされたという快挙も果たしている。

 赤城みりあ「Romantic Now」や速水奏「Hotel Moonside」、大槻唯「Radio Happy」など、『シンデレラ』の面々に提供した楽曲はどれも名曲揃い。あくまで主観でもう一曲挙げるならば、渋谷凛・森久保乃々・大和亜季の「さよならアンドロメダ」を推したい。ゲーム内では未実装ながら、宇宙を舞台にしたファンタジー的な詞の世界とフューチャーベースのサウンド、そしてアイドルたちのエモーショナルな歌唱が泣ける一曲だ。

【楽曲試聴】「さよならアンドロメダ」(歌:渋谷凛、森久保乃々、大和亜季)

      

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