嵐、活動休止は“最良の結論”に? 互いの意思を尊重し合うメンバーの関係性

 メンバー5人の関係性は理想の友達のようであり、理想の仕事仲間のようであり、そして理想の家族のようでもある。「嵐」という存在は、5人がいつでも帰って来れる“家”のようなものなのだろう。彼らは同じ“家”に住む家族として、至極真っ当な結論を出したのだ。

 アイドルグループである嵐の場合少々勝手は異なるだろうが、メンバー同士の活動の方向性の違いによって活動休止、そして復活といったことは、ロックバンドなら珍しくないことだろう。1月28日夜放送の『news zero』(日本テレビ系)出演時、復活について「あります」と言い切った櫻井の力強い言葉を信じたい。

 休養を取って心身ともに充電することと、新しい形での活動を選ぶことは、対極のようでいて実は通ずるものだ。5人それぞれが選んだ道で見聞を深めた彼らが、また結集した暁には、今までよりももっと、最強の5人組になっているに違いない。

 ファンの間でも人気が高い、メンバー5人が作詞を手掛けた楽曲「ファイトソング」に、こんな歌詞がある。

〈どんないくつもの言葉よりもたった一つの言葉がいい/やっと一歩踏み出せたよね/「頑張れ!!」ほらね似合っているよ〉

 幾度となくファンを励まし続けた彼らの楽曲たちに込められた力強いメッセージが、今度は嵐5人の背中を優しく押していることを祈るばかりだ。 

■五十嵐文章(いがらし ふみあき)
音楽ライター。主に邦楽ロックについて関心が強く、「rockinon. com」「UtaTen」などの音楽情報メディアにレビュー/ライブレポート/コラムなどを掲載。noteにて個人の趣味全開のエッセイなども執筆中。ジャニーズでは嵐が好き。
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