草なぎ剛、なぜ年齢を重ねるほど魅力を感じる? “ゆるさと締め”のギャップから考える

 また、タイミングをあわせたかのように、草なぎのYouTubeチャンネルでは、ポン酢を使ったレシピを紹介する『【料理】豪快!パーティーサイズの冷奴が絶品!』の動画をアップ。小気味よくザクザクと薬味を刻み、山盛りにした冷奴は、皿のサイズが合わずになだれ状態に……。だが「いいんです、いいんです」と、細かいことは気にしない。むしろ、皿からこぼれた薬味も、のせてしまう大らかさ。そのゆるさが、むしろ日々“しっかりしないと”と気を張る視聴者にとって、どこか自分たちの“ゆるみ”を肯定されるような安心感につながっている気がする。

【料理】豪快!パーティーサイズの冷奴が絶品!

 かと思えば、元日から新たに始めたInstagramでは、渋い表情の自撮り写真をコンスタントにアップし、締めるところは締めていく草なぎ。すると「僕の写真より(愛犬の)クルミの写真のほうが“いいね”多かったりしてね。ちっちゃい男でしょ? 見てるの(笑)」と、YouTubeの動画内でコメントして、今度はゆるゆるモード……と、常に緩急をつけて視聴者を飽きさせない。

 あるときは5才児のようにハシャぎ、またあるときは国民的スターの風格を感じさせる眼差しを見せる。そのスイッチの切り替わりに、何度も私たちはハッとさせられ、心を掴まれる。きっと、そのゆるさと締めるところのギャップは、年々広がっていくことだろう。草なぎ剛という男に、年齢を重ねるほど魅力を感じるのは、その振り幅ゆえなのかもしれない。

(文=佐藤結衣)

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