嵐 櫻井翔、個人活動の広がりもグループへの“愛情”? 37歳の誕生日を機に考える
ここまで振り返ったように、個人として幅広い分野で活躍を見せる櫻井。そんな彼にとって、あらゆるバイタリティのベースはやはり、嵐の存在なのだろう。本稿では、彼がグループでの20年間について答えたインタビューを参照したい(参考:女性セブン2019年1月3・10日号)。
同インタビューでは、「あなたにとって“嵐”とは?」という質問に、櫻井は「宝物」とまっすぐ回答した。「嵐の中でこれからも変わらないと思うことは?」と問われた際には、「実直で、おごらず、丁寧に仕事をする」と、真摯さを覗かせている。国民的アイドルグループと謳われながらも、常に初心を忘れない謙虚な姿勢こそが、彼らの親しみやすい雰囲気の背景にあるのだろう。
また、メンバー個人の印象に対して、大野智に「先輩。13才の時“あの子の踊りを見ながらやってみなさい”と社長から言われた。その気持ちは今も変わらない」、松本潤には「いろんなことをスクラム組みながら一緒に闘ってきた」とコメント。20年以上の歳月を過ごしながらも、メンバーに対する熱い想いやリスペクトは、常に胸の内にあるようだ。櫻井にとって、嵐はあらゆる活動の原動力となり、メンバーへの情熱もまた、グループとしての誇りに繋がっている。そう考えれば、嵐の一員として個人活動を広げることも、グループに対する愛情と受け取れるのではないだろうか。
インタビュー終盤、櫻井は「2019年に “猪”突猛進したいこと」として、「嵐。とにかく嵐、何よりも嵐で!」と語っている。また新たに歳を重ね、挑戦を続けることで、櫻井は自身の輝きを強めるはずだ。その輝きが、嵐の栄光に結びつくことは、もはや言うまでもない。
(文=青木皓太)