Eve『おとぎ』に感じた歌声の変化と物語性の深化 劇場先行上映会に参加して
ほかにも、11月に行なわれた東京・新木場STUDIO COAST『メリエンダ』追加公演で初披露された「迷い子」や、Eveにとっては初となるゲーム(アクションRPG『ドラガリアロスト』)への書き下ろし楽曲「楓」のセルフカバーも再生され、Eveの魅力が詰まった全ての映像が公開された後には、再び本人によるアナウンスで終わりを告げた。
一聴してみて思ったのは、前作『文化』とは異色のアルバムができあがったのではないかということ。サウンド面の深化と共に、物語性が増幅したような内容になっているのはたしかだ。『おとぎ』により、Eveは、またひとつ心のドアを開き、さらに広い世界へと進んでいくこととなるに違いない。そう確信できた上映会だった。
■小町 碧音
1991年生まれ。歌い手、邦楽ロックを得意とする音楽メインのフリーライター。高校生の頃から気になったアーティストのライブにはよく足を運んでます。『Real Sound』『BASS ON TOP』『UtaTen』などに寄稿。
Twitter