ToshIとジェジュン、『FNS歌謡祭』で尾崎豊の名曲どうカバーする? シンガーとしての魅力に迫る

 本日12月12日放送の『2018 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)第2夜で、「尾崎豊名曲カバー」がオンエア。ToshIが「I LOVE YOU」を、ジェジュンが「Forget-me-not」をそれぞれ披露する。歌声に定評のある2名が、名曲をどう彩るのかに注目が集まっている。そこで“尾崎豊世代”だというライターの冬将軍氏に、両楽曲の魅力を聞いた。

「尾崎豊さんは“天性のアーティスト”で、どこか危うい部分もありつつ、純粋な人だったと思います。フォークシンガーのようなメッセージ性とは異なる、当時いなかったタイプのアーティストで、若者のカリスマ的存在でしたよね。今回ToshIさんが歌う『I LOVE YOU』はこれまでも様々なアーティストがカバーし、誰もが一度は耳にしたことがあるだろう楽曲です。実はもともとシングルではなく、尾崎さんが17歳の時に制作した1stアルバム曲(『十七歳の地図』収録)で、知る人ぞ知る曲でした。ドラマ『北の国から ’87初恋』で劇中歌として流れ、ファン以外の層にも広く知れ渡ったのだと思います。大の尾崎ファンであり、純を演じた吉岡秀隆さんの熱望により採用され、物語の中で重要な役割を果たしています。純の初恋相手・劇中のれい(横山めぐみ)の「わたし、尾崎に狂ってるの」というセリフも印象的でした。その後、JR東海CMにも使用され、1991年にシングルカット。JR東海は当時、山下達郎さん「クリスマス・イブ」や佐野元春さん「SOMEDAY」などをリバイバルヒットさせ、「I LOVE YOU」もその流れの曲でした。尾崎さんの曲には生々しい歌詞が多いですが、この曲は抽象的な言葉が使われていて、メロディがしっかりあるのが特徴的です」

ToshI『IM A SINGER』

 そんな「I LOVE YOU」をカバーするToshIについて、シンガーとして以下のように評価した。

「ToshIさんの歌声は“悲壮感”があると思います。物悲しいんですが、その中にある強さを感じて、人によっては優しさや希望を見出すのではないでしょうか。ToshIさんの歌は悲しく痛ましい“悲愴感”ではなく、悲しくも勇ましい、“悲壮感”なんです。単純に声が美しいというだけではない、悲しさをすごく感じます。X JAPANの曲はアレンジがゴージャスなので、そういう部分に気づきにくいですが、今回のカバーアルバムではより人間的で生々しい彼の歌声の魅力がわかりました。最近はバラエティでの活躍も目覚ましいですが、やはり歌声を聴くと素直にすごいな、と思います。「I LOVE YOU」はキーの高い曲で、男性がカバーする時には半音下げていることが多い。でもToshIさんの場合は1音上げているんです。まさに声が泣いているというようなカバーで、最後のアカペラ部分、ファルセットを用いないキメの部分に注目したいですね」

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