SUPER JUNIOR、国境を越えたコラボ曲「One More Time」 チャート上位は海外志向に?

 彼らはこれまでにもラテン音楽を楽曲に取り入れていて、今年の春先にはドミニカ系アメリカ人歌手・レスリー・グレースをフィーチャーした「Lo Siento」をリリースしていたり、2014年発売の『MAMACITA』ではすでにラテン風味の楽曲にトライしているなど常に目線を海外へと向けている。K-POPグループと海外ミュージシャンのコラボレーションは年々増えているが、彼らもその代表的な存在というわけだ。そして今作のサウンドは昨年世界的な大ヒットとなったルイス・フォンシの「Despacito」の影響を明らかに受けている。メロディもどこか通じるものがあり、“K-POP版デスパシート”と呼んでもいいほどだ。

 またこの曲は、K-POPアーティストの海外コラボソングの最新形として見れるほか、Spotifyなどの登場により音楽シーンが海外とひと続きとなったことで今後予想される世界的な音楽の交流〜グローバル化の流れのひとつとも見れる。ジャンルや国境を越えたコラボレーションはこれからも増えていくだろう。

 以前記事にも書いた通り今週首位を獲得したAKB48『NO WAY MAN』も海外を意識したような内容であることを考えれば、今後のチャート上位はこうした海外志向の作品が並ぶかもしれない。

■荻原 梓
88年生まれ。都内でCDを売りながら『クイック・ジャパン』などに記事を寄稿。
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Twitter(@az_ogi)

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