新しい地図の活動にくすぐられる“好奇心” 『NAKAMA to MEETING』開催から感じたこと
稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が“新しい地図“をスタートさせて、約1年。SNSデビューを皮切りに、3人の存在はグッと身近なものになった。毎日のようにつぶやかれるTwitter。そして『7.2 新しい別の窓』(AbemaTV)生放送中に、リアルタイムで投稿される自撮り写真。11月4日放送の『7.2 新しい別の窓』中、深い時間になったとき香取が「まだ起きてる?」とつぶやいたときには、その言葉が醸し出す心の距離の近さに、ドキッとした人も少なくなかったのではないか。改めて、この1年で広がった新しい地図を実感する。
最もプライベートがミステリアスだと言われていた稲垣が、ブログで日常の風景を美しく切り取る。芸術家としての才能を開花させた香取が、フォロワーと一緒にぬり絵を楽しむ。そして草なぎは、芸能人のYouTubeチャンネルではなく、“ユーチューバー草なぎ“として広く支持されている。長年、国民的スターとして活躍してきた彼らのことは、もちろん多くの人が知っていたはず。だが、この1年で彼らの持つ本質的な魅力が、よりクリアに伝わっていると感じるのは、筆者だけではないだろう。
アイドルの成長を見守る楽しさを教えてくれた10代。テレビの世界を盛り上げてくれた20代。国民的スターとして日本を支えてくれた30代。そして、40代の彼らは、より人生をボーダーレスに楽しむ方法を見せてくれているような気がする。もっともっと私たちは多様な形で繋がることができるはず。その試行錯誤を重ねるプロセスから、エンターテインメントにしようというフロンティアスピリットが、これまでのどのアイドルにも当てはまらない“新しい地図”らしさ。
そんな彼らが、来年2月に初のファンミーティング『NAKAMA to MEETING_vol.1』を開催する。アーティストとファンが“会う“というのは、もっとも古典的なコミュニケーション手法。だが、そこにとどまらないのが新しい地図だ。11月9日には、“お一人様NAKAMAシート(エリア)”を設ける旨が発表された。これは、一人で参加するNAKAMA同士が声をかけやすくなり、仲良くなってもらいたいと願ってのこと。3人をファンが見守るという一方通行だけではない、インタラクティブなコミュニケーションが生まれそうな予感だ。