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テレビドラマが映し出す“アイドルのあり方”の変化 『KBOYS』『マジすか学園』などから考察

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 ABC朝日放送テレビで放送されると同時にGYAO!でも各話とチェインストーリー(各話をつなぐショートエピソード)が配信されているドラマ『KBOYS』は、K-POPに憧れる高校生たちがK-POPアイドルを目指すという物語だ。

『KBOYS』公式HPより

 現在、第3話まで放送中だが、見ていて面白いのは、バラバラの個性を持った少年たちが集まり、一つの目標に向かって突き進んでいくという青春ドラマの王道となっていること。同時にドラマを見ることでK-POPの知識を学べる入門書的な作りとなっている。

 例えば、第3話では、新しいメンバーとして矢崎拓実(久保田康祐)が加入する。コミュニケーションのとり方が独特な拓実はマンネ担当と言われる。マンネとは韓国語で「末っ子」という意味でメンバー最年少のメンバーのことだ。日本でいうと末っ子愛されキャラとでも言うべきか。上下関係を重んじる韓国においては日常的にマンネという立ち位置が認知されている。K-POPにおいて、マンネはグループのムードメーカー的存在で、マンネ次第でグループのあり方が大きく変わることが説明される。

 他にもラップやダンスの重要性が描かれていてK-POPの入門書として楽しんでいる。

 同時に感じるのは、ストーリーから見える現在のアイドルのあり方だ。今は女性アイドルよりも男性アイドルの方が健全な物語を描きやすいのかもしれない。

 2010年代はAKB48に端を発した女性アイドルグループが席巻した。

 その形態は様々で、テレビに出るようなトップアイドルから、インディーズで活動する地下アイドル、地方で活動するローカルアイドルと玉石混交で、なんでもありの裾野の広さはアイドル戦国時代とも呼ばれた。

 ネットや現場等でおこなわれる握手会等のファンとの交流イベント、プロデュースを通して発揮されるユニークな音楽、現場を拠点にした独自の流通システムなど、アイドルを取り巻く状況は面白く、ネタの宝庫だ。しかし、ドラマや映画といったフィクションの形でうまく落とし込めた作品は、ほとんどない。それは、アイドルをめぐる現実があまりにも複雑かつスピードが早いため、すぐに状況が変わってしまうからだ。

 そんな混沌とした現実を正面から受け止めて、強度のあるフィクションに落とし込めたのは、おそらく連続テレビ小説(以下、朝ドラ)『あまちゃん』(NHK総合)だけだろう。

 それは宮藤官九郎の脚本と細かいディテールを積み重ねてきた井上剛たち演出陣の力あってこそ可能なものだった。だが、それでも、自分も含めた当時のアイドルファンは、『あまちゃん』をドラマとして面白いと言いながらも、自分たちが通っている現場との差異の方が気になって、現実との答え合わせにばかり、夢中になっていたように思う。

      

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