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東方神起が切り拓いていくまだ見ぬ“明日” アルバム『TOMORROW』から読み解く攻め続ける姿勢

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ステージで完成するアルバム

 『TOMORROW』では、80年代ポップスを想起させる「Get going」や「Electric Love」など、J-POPに寄せたように感じるナンバーが見られる。だが、よく耳を澄ましてみると、その柔らかな肌触りの中にあるアツい彼らの闘志、新たな頂きに挑み続ける熱意に気づくことだろう。1曲目から「Make A Change」と、変化を起こす気満々だ。さらに、2曲目の「Yippie Ki Yay」という、カウボーイ言葉を用いたタイトルも目を引く。暴れる馬から振り落とされそうになったときに使われた言葉らしく、東方神起の攻めの姿勢がひしひしと感じられる。そして「Showtime」では、新たなサウンドに乗せて個性を全力でぶつけてくるあたりが非常にニクい。ユンホのラップ、チャンミンのハイトーンが炸裂するライブの盛り上がりを、想像せずにはいられない。

 “ああ、この楽曲で踊る姿を見たい“という思いが募る一方だ。そう、彼らのアルバムはライブを含めて一つの作品なのだ。彼らの歌声にダンスパフォーマンスが加わり、彼らのハーモニーが響き渡る空気に触れることで、楽曲の持つ力がフルに伝わる。

 ネット上では、本ツアーを見届けたファンから「新しい東方神起を見た」という声も多く上がっている。「明日は来るから」そして「Begin」。2006年の楽曲を今回リメイクしたのも、彼らの覚悟の表れ。前人未到の記録を打ち立てても、なお“新たに始まる”にこだわり続ける姿勢。国も、時代も、そしてこれまでの自分たちでさえも、包み込んで融合していく。攻め続ける東方神起が切り拓いていく“明日”に、これからも期待せずにはいられない。

(文=佐藤結衣)

      

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