乃木坂46 若月佑美、11月に卒業へ グループの基盤を作った“舞台演劇”における功績

 乃木坂46の若月佑美が、10月1日更新の公式ブログにてグループからの卒業を発表した。

若月佑美1st写真集 『パレット』

 若月は今年11月いっぱいで乃木坂46としての活動を終了。卒業後も芸能活動を続けることを発表している。公式ブログでは、「さて、乃木坂46に入って7回目の夏が過ぎ…4期生という新しい風も吹き込み、3期生が育ち、時代がまた一つ変わろうとしていますね。それを素直に嬉しいと思った自分がいた事が1番の理由でしょうか。やりきったかなと」と卒業の理由を語っているほか、7年間見守っていたファンに向けて感謝の思いを綴っている。

 また、10月2日にオンエアされた『SHOWROOM』の配信番組『のぎおび⊿』では、1期生メンバーの秋元真夏が若月の卒業について言及。発表よりも前に卒業の話を聞いていたという秋元が「息が出来ないくらい嗚咽するほど泣いて」と語っていたように、1期生としてグループを支えてきた若月の卒業にメンバーやファンに与えるショックは大きかったようだ(参考:乃木坂46秋元真夏、盟友・若月佑美の卒業発表に大号泣 「息が出来ないくらい、嗚咽するほど泣いた」)。

 ブログの後半には、「私には叶えたい夢があります。頑張らなければいけない。ここからもっと」と前向きなコメントを寄せていた若月。若月の卒業発表について、『「アイドル」の読み方: 混乱する「語り」を問う』の著者であり、乃木坂46に詳しいライターの香月孝史氏に話を聞いた。

「若月さんは演技、特に舞台演劇で力を発揮してきたメンバーです。乃木坂46が結成された翌年から行われていた舞台公演『16人のプリンシパル』シリーズでも、若月さんは目を惹くメンバーの一人でした。また、グループの中ではいち早く乃木坂46主導ではない外部の舞台に出演してきたメンバーの一人でもあります。2014年には「第52回岸田國士戯曲賞」を受賞した前田司郎の戯曲『生きてるものはいないのか』の再演キャストに抜擢されます。スターシステム的な演劇と大きく趣の異なる不条理演劇の名作ですが、この作品にキャリアのまだ浅いガールズグループのメンバーがキャスティングされたことは、極めて異例だったと思います」

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