西野七瀬、乃木坂46の“希望”から“絶対的エース”に至る軌跡 7年間で遂げた飛躍を辿る

 中学時代は「女の子同士特有の付き合いとか、面倒くさい関係が嫌やった」という理由でバスケ部をやめたこともある西野だが、同じ女性だけの環境でも乃木坂46の居心地はよかったようだ。

 昨年末に、秋元真夏、生駒里奈、衛藤美彩、桜井玲香、高山一実、松村沙友理による座談会を取材していた際、同じスタジオにいた西野がメンバーにお茶を運んで「6人の後ろ姿がかわいくて、輪に入りたくなった」と告げる微笑ましい一幕があった(メンバーたちは「天使かと思った!」とリアクション)。結成から7年が経ち、互いの弱さを知っているからこそ支え合える関係になっているのだろう。

 仲良しメンバーの集まりであるスイカ(西野七瀬、伊藤かりん、伊藤純奈、川後陽菜、斉藤優里)は、5人で旅行するほど距離が近い存在だ。今年8月4日、大阪・ヤンマースタジアム長居で行われたライブで、西野はジコチュープロデュース(ひとりのメンバーが曲や演出、衣装などを決める企画)としてスイカの5人で「白米様」をパフォーマンス。地元の大会場に集まった5万人の観客の前で、西野はとびっきりの笑顔を見せた。

 9月20日、7年間のアイドル活動で“人生が変わった”西野は卒業を発表(年内いっぱいで活動を終了し、来年に卒業コンサートを行う)。フォトブック『わたしのこと』(集英社)では「人生で一番自慢できることは?」という質問に「乃木坂46のメンバーにいること」と答えていた彼女が、その場所から旅立つ決意をした。

 ブログには「一人になってからも、このお仕事は続けていきたい」と綴られていたが、来年以降、西野はどんな活動をしていくのだろうか。

 昨年9月に公開された映画『あさひなぐ』や今年1月~3月に放送された『電影少女-VIDEO GIRL AI 2018-』(テレビ東京系)に主演したことで、「ネガティブに考えると、『自分よりお芝居がうまい人もキレイな人もゴロゴロいるのに、私なんかが女優としてやっていけるのかな、やらないほうがいいんじゃないか』となるんですけど、最近はもっと楽に考えてもいいんじゃないかなと思うようになったんです」(『EX大衆』2018年2月号)と心境の変化を見せており、女優に力を入れる可能性はあるだろう。

 個人的には、過去に出演した『世界制服』(NHK Eテレで昨年9月4日11日、今年8月20日、27日放送)や『ZOOっと見ナイト~生中継!夜の動物園~』(NHK総合で8月22日に放送)のように、西野の「好きなこと」がつながるコンテンツでの活躍を観たいところだ。

 しかし、乃木坂46で成長して乃木坂46をトップアイドルに導いた西野七瀬なら、どんな道を選んだとしても、その世界で日差しを浴び、光合成して輝くことだろう。

■大貫真之介(おおぬき しんのすけ)
フリーの編集・ライター。アイドルを中心に、サブカルチャー全般を多くの雑誌に寄稿。『EX大衆』、『月刊エンタメ』、『日経エンタテインメント!』、『OVERTURE』などで坂道シリーズの記事を執筆。

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