嵐、「夏疾風」MVで描いた“2つの視点” デビュー20周年目前に新鮮な夏ソングが誕生
嵐が7月25日に発売する55枚目のシングル曲「夏疾風」。同曲のMV映像が7月13日TV局各局の朝のワイドショーなどで解禁された。
「夏疾風」は、2018 ABC夏の高校野球応援ソング、『熱闘甲子園』テーマソングとしてゆずの北川悠仁により書き下ろされた楽曲。『第100回全国高校野球選手権記念大会』として催される記念すべき節目の年に、J-POPシーンを長きに渡りリードしてきた「嵐×ゆず」のコラボレーションが実現した。さらに、ABCテレビ系列の中継、番組のスペシャルナビゲーターを相葉雅紀が務めることも決定しており、同大会を嵐が全面的に盛り上げる準備が整っている。
また、今回の「夏疾風」のMVは、2パターンの映像が用意されている。CDの初回限定盤に収録されるバージョンは、近年の嵐のMVでは貴重なメンバー出演のストーリー仕立ての映像に。筆者の記憶では、スガ シカオ作詞作曲の「アオゾラペダル」(2006年)ぶりではないかというほど、メンバーたちがMVでなにかの役に扮して演技をするのは久々だ。映像では、大野智は清掃員、櫻井翔は用務員、相葉雅紀は吹奏楽部の顧問、二宮和也は科学教師、松本潤は警備員に扮し、生徒たちの恋や学校生活を温かく見守るというストーリーが展開されているとのこと。「アオゾラペダル」では、カフェのバイト仲間という設定で青春真っ只中の5人の姿を見ることができたが、12年の時を経て、彼らが高校生の青春を見守る役割になったのかと思うと感慨深いものがある。
しかし、見守るだけにとどまらないのが嵐だ。等身大の姿を見せながらも、エンターテイナーとしての攻めの姿勢を崩すわけではない。CDの高校野球盤(初回限定)に収録されるバージョンは「高校生コラボver.」と題し、85人の高校生と一つの映像を作り上げた。関西と言えば、高校野球の聖地・甲子園球場があるほか、近年では高校のダンス部が活発な地区でもある。今回の「高校生コラボver.」のMVではバブリーダンスで話題になった登美丘高校はじめ、同志社香里高校、大阪府立今宮高校の生徒たちによるダンスシーンと、大所帯のブラスバンドを従えた嵐によるダンスシーンが交互に登場。バットのスイングや甲子園の土を持ち帰るような野球風の振付も取り入れられ、視覚的にもエネルギーに満ちた応援ソングとなった。濃い水色のナポレオンジャケットを羽織った一種の応援団のようなスタイルで、颯爽とダンスを踊る5人の姿は実に清々しい。