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“天才ウクレレ少年”近藤利樹の可能性 NHK みんなのうた「デッカイばあちゃん」から紐解く

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 今年6月からNHK『みんなのうた』で流れている「デッカイばあちゃん」が、ママ世代を中心に話題を集めていることを、ご存じだろうか? 歴史が長い番組ながら、最近で言うと半崎美子「お弁当ばこのうた~あなたへのお手紙~」など、常に老若男女に響く歌を発信し続けている『みんなのうた』。その最新の注目ソングが「デッカイばあちゃん」なのである。

 歌っているのは、これまでも天才ウクレレ少年として評判が高かった近藤利樹、11歳。小学生男子の視点を生かした歌詞が、雑味のないハイトーンボイスで歌われる「デッカイばあちゃん」。歌詞は、浦島太郎(桐谷健太)「海の声」や、菅田将暉「見たこともない景色」などを手掛けた篠原誠が、近藤利樹の綴った彼自身の祖母とのエピソードを元に書き上げた。また、作曲はJUJU「やさしさで溢れるように」の大ヒットで知られる小倉しんこう。二人のヒットメーカーに支えられて、近藤利樹は自身の愛すべきキャラクターやウクレレのスキルを最大限に生かした「デッカイばあちゃん」を完成させたのだ。

 この歌の素晴らしさは、とにかく“リアル”であること。現役の子どもが祖母のことを歌えば、自然とリアルになるとは思うが、そこに加えて、“きれいごと”に着地しない子どもの本音が感じられるのだ。特に、〈結婚するまでは ひ孫できるまでは 生きて〉と、限りある死を見つめながら、愛情を伝える孫心にはグッとくる。また、その後で〈飴ちゃんあげるで〉と、関西人らしいユーモアで和ませるところも、ホッコリさせられる。そして〈アツアツの鍋ぶた 素手でつかむ〉〈開かないカンカン パッと開ける〉など、絶妙に挟み込まれる“スーパーおばあちゃんあるあるエピソード”もリアルであり、多くの共感を呼んでいる一因だろう。筆者にも小さな子どもがいるので、この歌の様々な表現と我が子の言動を重ね合わせると、グッとくるものがある。

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 もうひとつ、“リアル”と感じた理由が、さらりと今っぽい言葉が取り入れられているところ。特に、〈声デッカイ 僕のばあちゃん 拡散力あるで〉は、SNSで使われている“拡散力”という言葉を使うことで、SNSなどなくても声のでっかさで拡散したるわ! というようなパワフルなおばあちゃん像が浮かんでくる一節になっている。

 そして、近藤利樹はシンガーだけではなく、もちろんウクレレ弾きでもあるということで、「デッカイばあちゃん」では、そのウクレレの音色も堪能することができる。彼は、「ウクレレは俺の心臓や!」と語っているのだが、聴いていると確かに、その“心”がウクレレの音色から伝わってくるのだ。

 そんな彼のウクレレ少年としての魅力を、もっともっと感じたいなら、7月4日にリリースされる、彼のメジャー第一弾ミニアルバム『UKULELE DAYS』を聴いてみてはどうだろうか。

      

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