Wanna One、個性豊かなプロデューサーも愛するグループの魅力 『1÷x=1』ユニット曲から考察

11 (ELEVEN):Prod. Dynamic Duo

[Wanna One NO.1 - Eleven] KPOP TV Show | M COUNTDOWN 180614 EP.574

 パク・ジフン、ペ・ジニョン、ライ・グァンリンのユニット、No.1の「11(ELEVEN)」をプロデュースしたDynamic DuoはCHOIZAとGAEKOによるヒップホップデュオ。子供の頃からの親友同士だという2人は、様々なヒップホップグループを経て、Dynamic Duoを結成した。

 2004年5月に1stアルバム『Taxi Driver』でデビューしてから14年以上のキャリアを持つが、現在もアルバムを出せば音楽チャート上位に君臨するK-HIPHOPを引っ張っている存在といえるだろう(しかし2015年以降リリースはされていない)。最近ではEXOのCHENや、BTSのRM(GAEKOのみ)、SEVENTEENのVERNONなどのアイドルたちとも数多くコラボしている。

[MV] Dynamic Duo (다이나믹듀오) _ Jam (꿀잼)

 「11(ELEVEN)」はミディアムテンポのR&B曲。メンバーのGAEKOはMnet『Wanna One GO:X-CON』で「歌唱や振付などで驚くほどの完成度を見ることができるだろう」と絶賛していたほど、満足のいく出来のようだ。

11人それぞれの個性から生まれたユニットだから面白い

 今回のアルバムのタイトル『1÷x=1』は、“ユニット(÷)で見せるWanna Oneのさまざまな魅力と無限の可能性(χ)、一つになったときに一層魅力を発揮するWanna One(1)を数式にしたもの”の意味があるという。Wanna Oneには個性的な11人のメンバーがいるが、彼らを4つのユニットで割っても、さらなる魅力を発揮できるという自信の表れなのだろう。

 歌、ラップ、ダンス、目を引く存在感。101人の練習生から選ばれただけあり、11人それぞれが際立った才能を持っているWanna Oneは、リスナーはもちろん、著名なアーティストたちも魅了している。それが今回のコラボの実現に至った理由の一つだろう。

 今回のユニット曲ではWanna Oneという基礎はありながらも、それぞれのプロデューサーたちの個性が想像以上に色濃く出たように思える。Wanna Oneのファンにも、今回のアルバムをきっかけに、新しい音楽の出会いをもたらせばいい。11人+4プロデューサーによるコラボレーションは、Wanna Oneにシナジー効果を与えたに違いない。

■西門香央里
東京在住のフォトライター。K-POP、韓国トレンド、旅行、グルメ、カルチャーなどを中心にWebメディアなどで活動中。年3〜4回の渡韓でエネルギーを蓄えている。いつまでも年齢不詳でありたい通年おかっぱの人。座右の銘は「努力は裏切らない」。
寄稿媒体:いまトピ、エキサイト、TABIZINE、SHELBEE…等
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