SEVENTEEN、Wanna One、NCT……2018年さらに勢いづくK-POPグループ5選
昨年はTWICEのブームを筆頭に韓国カルチャーが注目を集めた1年となりました。そこで本稿では、2018年のシーンを担う次代のK-POPアーティストについてご紹介します。TWICE、BTS(防弾少年団)に続いて、彼らが『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)へ出演する日も近いかもしれません。
2018年のK-POPシーンを語る上で、まず注目しておきたいのが2月に日本でのアリーナツアーの開催を控えた13人組ボーイズグループ・SEVENTEEN。グループの名前は、13人のメンバーと3つのユニットで1つのチームということで、それぞれの数字を足した「17」に由来しています。楽曲制作や振り付けをメンバー自ら手がけており、多彩な引き出しを持った完成度の高い楽曲と、アグレッシブかつテーマ性の高いダンスが魅力的なグループです。
とくに、2017年11月にリリースした2ndアルバム『TEEN, AGE』では、NYのプロデューサーデュオ・Brasstracksを意識した「CHANGE UP」や、ギターリフが印象的な原点回帰とも言えるポップソング「CLAP」など、あらゆるジャンルを取り込んでいくK-POPのユニークな雑食性を味わうことができます。
続いて紹介したいのはオーディション番組『PRODUCE 101 Season2』より誕生したグループ・Wanna One。101人の中から選ばれた11人のメンバーで構成されており、グループ名には、“メンバーの11人と、オーディションの審査に参加したファン・国民プロデューサーたちが一つになる”という由来があります。 デビューEP『1x1=1(TO BE ONE)』では、トラップを主軸にしたハードなHIPHOPや、Perfumeの「If you wanna」でも話題になったフューチャーベースライクなサウンドを取り入れた、現在のK-POPシーンの総まとめのような高い完成度が魅力的でした。
なお、Wanna Oneは様々な事務所のメンバーが集まっている番組発のグループとなるため、活動期間が明確に2018年12月31日までと定められています。どんなクライマックスを迎えるのかも含め、必ずチェックしておきたいグループの一つです。
グループではなく1つのプロジェクトとして捉えられるのが「NCT(=Neo Culture Technology)」。「開放と拡張」をテーマとして様々な国籍のメンバーが所属しており、NCTの宗家的な位置付けのNCT U、韓国を中心に活動するNCT 127、10代のメンバーを中心としたNCT DREAMの3ユニットが活動しています。
NCTはエッジの効いた楽曲が多く、K-POPの新たな地平を切り開いてく気概が感じられます。とくに、NCT 127の「Cherry Bomb」はコアなHIPHOPリスナーも唸らせる出来でしたし、NCT DREAMの「We Young」はアイドルらしいポップソングと、電子ドラッグのようなMVの対比が強烈でした。楽曲だけでなく、アートワークなどのデザインにも注目して追っていきたいグループです。