山本彩、X JAPAN Toshlも絶賛したギタリストとしての特徴は? これまでのキャリアとともに考察

 山本と言えば、2015年末の『NHK紅白歌合戦』(NHK総合)で披露した「365日の紙飛行機」のギター演奏が、AKB48グループのファン以外にも広く認知される大きなきっかけとなった。それからは山本彩としてソロデビューを果たし、『ウタフクヤマ』(フジテレビ系)では福山雅治、奥田民生、宮田和弥(JUN SKY WALKER(S))と即興セッション、『FNS歌謡祭』(フジテレビ)では近藤真彦 with FNSマッチバンドの一人として高見沢俊彦(THE ALFEE)と肩をならべてギター演奏に参加。横山健(Hi-STANDARD)との対談がきっかけで購入したグレッチのホワイトファルコンをツアーで演奏するなど、様々な交流を経て、多くのミュージシャンが彼女の才能を認めている。

 今回のToshlとの情熱的なコラボ演奏を観ていて、思い出したのが昨年のツアー『山本彩 LIVE TOUR 2017~identity~』での、阿部真央が手がけたロックチューン「喝采」のパフォーマンス。そして昨年の『第7回 AKB48紅白対抗歌合戦』で榊いずみと披露した「失格」だった。「喝采」「失格」「Say Anything」を“情熱的”という言葉で一括りにするのは少し強引な話だが、山本彩に眠る血気漲るソウルが、様々なアーティストとの共演によって、顔を見せはじめているような気がしてならない。

 昨年は、2枚目のソロアルバム『identity』のリリースと全国ホールツアーを達成。今年春には、『METROCK 2018』に出演し、ソロアーティストとしてより高みへ歩みを進めた山本。例年では、毎年10月にアルバムのリリースがされてきた。今年のリリースはまだ発表されていないが、次の作品でもギタリストとしての新たな表情を見せてくれるはずだ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

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