KinKi Kids 堂本剛、親友の前だけで現れる“素”の姿 天竺鼠 川原とのドライブを見て

 第4回の“「つくりかた」後編”で、剛は“脳みそがバグる曲”を作りたいと語っていた。この言葉をふと思い出し、剛と川原の感性はとても近しいのではないかと感じた。理屈ではなく感情に刺激を与え、いくら脳みそで考えても答えが出ない何かを彼らは常にエンターテインメントとして表現していきたいと思っている。表現者として同じ方向を目指しているからこそ、互いに尊敬もしている。相手の才能に悔しいと思う反面、一緒にいてどうしようもなく楽しいのだろう。

 第5回では、そんな2人がまるで恋人のようにはしゃぐ姿が印象的だった。ボケをボケで返したり、独特の間だったりと、2人だけにしかできない笑いを生み出しながら、無邪気にドライブを楽しむ。剛の「海を飲みましょう」の一言で海に寄ることになったり、アポなしでレストランに入ったりと自由奔放な剛と川原。普段よりテンションが高い剛は急に「どんくらい(Don’t Cry)かな~」と歌い出したり、「(16ビートの裏拍)飲んでんねんもう」にハマったりと、川原のツッコミが追いつかないほどにボケ倒していく。剛も川原も互いを信頼しきっているのが、画面越しにも伝わってくるほどナイスコンビだ。きっと一緒にいると落ち着くのだろう。私たちには100パーセントは理解できない、彼らだけの面白さがそこには存在している。

 そんな2人の不思議な関係こそ、脳みその外で繋がっているのかもしれない。

(文=朝陽空)

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