『ラストアイドルファミリー2ndシングル発売記念コン サート in Zepp DiverCity』
“予測不能”なラストアイドルは勢いを増して進んでいく 卒業発表も飛び出した2nd SGコンサート
4月18日にZepp DiverCity TOKYOにて、『ラストアイドルファミリー 2ndシングル発売記念コンサート』が開催された。
『ラストアイドル』は、2017年8月よりスタートした秋元康総合プロデュースによるアイドルオーディション番組。1stシーズンでは、「プロアマ問わず、兼任可能」「1対1のパフォーマンスバトル」というルールのもと行われたバトルに勝ち残った7名がラストアイドル、バトルの挑戦者を中心としたセカンドユニット・Good Tears、シュークリームロケッツ、Someday Somewhere、Love Cocchiを合わせた計5組がラストアイドルファミリーとして活動を開始した。2ndシーズンで行われたのは、2ndシングルの表題曲をかけて、ラストアイドルファミリー5組による総当たりバトル。ラストアイドル(LaLuce)には小室哲哉、Good Tearsには織田哲郎、シュークリームロケッツには秋元康、Someday Somewhereには指原莉乃、Love Cocchiにはつんく♂がそれぞれプロデューサーに就任。楽曲、振り付けなど細部に至るまでを企画し、バトルに臨んだ。激しい戦いの末に、表題曲を勝ち取ったのは、シュークリームロケッツ。今回のコンサートは、彼女たち3人のパフォーマンスで幕を開けた。
今回のライブは大きく分けて、「2ndシングル曲の披露」「ラストアイドルスペシャルバトル」「ラストアイドル第2期暫定メンバーのパフォーマンス」「シャッフルユニットコーナー」「1stシングル曲の披露」で構成されていた。昨年12月に池袋サンシャインシティで行われたデビューシングル『バンドワゴン』発売記念イベント、今年2月のZepp Tokyoでの1stコンサートと観続けているが、シーズン毎にメンバーの成長を感じ、それと共に、“ラストアイドル”というプロジェクトが急速に大きくなっていることを強く実感する。
前回の1stコンサート開催では、2ndシーズン放送中であったこともあり、各ユニットの2ndシングル曲がすでに披露されていた。今回はオンエアサイズからフルサイズのパフォーマンスになり、何よりも戦いを終えたことから得た余裕と自信が伝わってくる5組のステージングに驚いた。
担当プロデューサーにまつわる楽曲や指定された楽曲を歌唱する「ラストアイドルスペシャルバトル」では、前回のコンサート同様に会場にいる審査員のジャッジによって勝者が選ばれる。柏原収史、白戸佑輔、竹中夏海、日笠麗奈、吉田豪という5名の中から指名されたのは、偶然か必然か、1stコンサートに引き続き吉田豪。「なんでいるのー!」とふくれっ面を浮かべる長月翠がスクリーンに映し出される中、吉田が選んだのは℃-ute「DANCEでバコーン!」をカバーし、山本愛梨が「全力でバコーンしました!」とアピールしたLove Cocchi。「単純に選曲が僕のツボでした」という理由で、CSテレ朝チャンネルでの冠特番がLove Cocchiに贈呈されるというある種の残酷さも『ラストアイドル』らしい展開ではある。
現在、番組ではラストアイドル第2期暫定メンバーを迎えた3rdシーズンがスタートしたばかり。「アマチュア限定で兼任不可」という応募条件に変更になったこと以外は、1stシーズンのルールを踏襲したものだ。すでに完成されたデビュー曲「愛しか武器がない」は、「対決」を振り付けのテーマに取り入れ、2組に分かれた変則的なフォーメーションが特徴。篠原望、水野舞菜のWセンターを取り入れていることも、ラストアイドルとして新たな試みだ。2期生にとっては、ファンの前での初めてのパフォーマンスとなったが、堂々としたステージングであった。
初めての試みということで言えば、シャッフルユニットコーナーもファンが待ち望んでいたものだろう。松本ももな、山本愛梨をWセンターに据えた「春一番」は愛らしく、「飾りじゃないのよ涙は」では阿部菜々実が黒の衣装にヒールというセクシーさを纏ったパフォーマンスを披露。長月、清原梨央のユニットは純白の衣装にて「青い珊瑚礁」で王道のアイドルを、大森莉緒の「莉緒はまだ16だから」というキラーフレーズが飛んだ「センチメンタルジャーニー」、タイトなミニスカートにスタンドマイクで古賀哉子、間島和奏、木村美咲が「慟哭」を披露。後に、吉崎綾が「メンバーの人選に悪意を感じる」と自虐を交えて声を挙げた「私がオバさんになっても」まで、往年のアイドルソング6曲を歌唱しフロアを沸かせた。