『ラストアイドル』シュークリームロケッツが栄冠 笑顔と涙に溢れた熱狂の2ndシーズンを総括

『ラストアイドル』シュークリームロケッツが栄冠 笑顔と涙に溢れた熱狂の2ndシーズンを総括

 今年1月より、2ndシーズンとして新たに始動した『ラストアイドル』(テレビ朝日系)が、3月31日の放送にて、シュークリームロケッツの勝利で幕を閉じた。

 『ラストアイドル』は、2017年8月よりスタートした秋元康総合プロデュースによるアイドルオーディション番組。1stシーズンでは、「プロアマ問わず、兼任可能」「1対1のパフォーマンスバトル」というルールのもと行われたバトルに勝ち残った7名が新ユニット・ラストアイドルのメンバーに。さらに、バトルの挑戦者を中心としたセカンドユニット・Good Tears、シュークリームロケッツ、Someday Somewhere、Love Cocchiを合わせた計5組がラストアイドルファミリーとして活動を開始した。

 2ndシーズンでは、2ndシングルの表題曲をかけて、ラストアイドルファミリー5組による総当たりバトルが行われた。1stシーズンを上回るほどの熱さと、たくさんの笑顔と涙に溢れた熱狂の2カ月を、改めて振り返りたい。

プロデューサー陣が引き出した各ユニットの魅力

 2ndシーズンの最大の特徴は、各グループが大物プロデューサーとタッグを組み、新曲パフォーマンスを作り上げていったということだ。ラストアイドルには小室哲哉が「風よ吹け!」、Good Tearsには織田哲郎が「スリル」、シュークリームロケッツには秋元康が「君のAchoo!」、Someday Somewhereには指原莉乃が「この恋はトランジット」、Love Cocchiにはつんく♂が「青春シンフォニー」を提供。グループコンセプトをイメージ付ける、楽曲、振り付け、衣装、髪型に至るまでを各プロデューサーが企画し、形づくっていく。

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 小室が手がけるラストアイドル「風よ吹け!」のコンセプトはスクールガール。デビューシングル表題曲「バンドワゴン」とは、イメージを一変させる大人びた衣装と、マーチング、楽器をテーマにした変則的で、「これぞ、TKサウンド!」と思わせる楽曲性。アンテナに手をかざすことで音を奏でる楽器「テルミン」を、メンバーの吉崎綾が演奏しサビに突入する場面は、メジャーアイドルとしては異例中の異例だろう。織田のGood Tearsは、前作「涙の仮面」からの長身を活かした“かっこよさ”を織田流にプロデュース。妖艶でいてクールな「スリル」は、難易度の高いダンスから小悪魔セクシーへと路線変更していった。

LaLuce「風よ吹け!」MV(Short ver.)
Good Tears「スリル」MV(Short ver.)

 シュークリームロケッツを担当する秋元は、英語ではくしょんを意味する「Achoo」をテーマに、イノセンスを感じさせる「君のAchoo!」を提供。サビ前の繋ぎで、メンバーがくしゃみをするという大胆な演出は、常に斜め上の発想をいく秋元らしいフレーズだ。シュークリームロケッツにも通じる王道アイドル、“AKBイズム”は指原のSomeday Somewhereにも表れている。彼女がプロデュースする=LOVEにも採用されている、足が綺麗に見えるスカートの長さ34.5cm、“さしこ丈”をSomeday Somewhereにも取り入れ、元気で明るいグループ像を創り上げた。対する、つんく♂プロデュースのLove Cocchiは、一言で言うなれば“ハロプロイズム”。グループのテーマは、「春高バレーのベスト8に出場できる学校の選手がしているような髪型」と、ガチガチにつんく♂の中で決まっており、総当たり戦中にはショートカットへのアレンジ、“姪っ子”を彷彿とさせる衣装変更、中身を剥き出しにするための表情の指導や路上ライブへの挑戦など、つんく♂の世界観を表現するため、最も厳しい指導が入ったユニットと言える。

ラストアイドル「君のAchoo!」MV
Someday Somewhere「この恋はトランジット」MV(Short ver.)
Love Cocchi「青春シンフォニー」MV(Short ver.)

放送中に生まれる様々な“ドラマ”

 『ラストアイドル』には、良くも悪くもアクシデントやトラブルがつきものだ。1stシーズンでは、長月翠と蒲原令奈の対決に選ばれた審査員・吉田豪が、他3名の審査員のジャッジとは相反する蒲原を選び、ネットで大炎上が起こった。これは、指名された審査員の独断で勝者が決まる『ラストアイドル』の恐ろしい部分であり、ドラマを生み出す面白さでもある“諸刃の剣”。結果として、蒲原はラストアイドルへの参加を辞退し、長月がラストアイドルとシュークリームロケッツを兼任することに。一時は犬猿の仲となった長月と吉田だが、今では長月の吉田に対するツンデレが一つの名物となっている。

 21人の挑戦者とのバトルの末に勝ち残ったラストアイドルの7名には、圧倒的な華とみなぎる自信があった。そんなラストアイドルに総当たり戦で勝ち抜くことは、セカンドユニットにとってはまさに下克上。その残酷な構図を覆したのは、2月24日総当たり戦の第6試合となる「ラストアイドル VS Love Cocchi」だった。ドラマを生み出したのは、ラストアイドルのセンター・阿部菜々実の右足靭帯損傷。過去にも、ラストアイドルファミリーではSomeday Somewhereのセンター・間島和奏が左足指を骨折し、デビューシングル楽曲「Again & Again」の歌詞を秋元が急遽書き直し、振り付けも間島が椅子に座るという演出に変更となったことがあった。阿部の負傷を受け、小室も阿部を常にセンターに据えたポジション、振り付けへと変更。見事、逆境をプラスに変えたラストアイドルは、見るものに新鮮さを与えたが、対するLove Cocchiはそれを上回る“姪っ子衣装”でイメージを一新。「今すべきこと、自身の思いを手紙に綴る」という精神面でのトレーニングも手伝い、ジャッジを任された吉田だけでなく、他3名の審査員を含めた満場一致でLove Cocchiの完全勝利となった。

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