Mrs. GREEN APPLE、『ミラノ五輪』メダリストたちを支えた音楽 “弱さ”を肯定するメッセージが押す背中
2月22日に閉幕した『ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック』。熱戦の裏で、選手たちの背中をそっと押していたのが“音楽”だったのかもしれない。
スノーボード男子ハーフパイプで金メダルを獲得した戸塚優斗は、帰国後に空港で行われた会見にて「会いたい人」にMrs. GREEN APPLEの名前を挙げていた。バンドのファンだという彼は、2月18日に『Nスタ』(TBS系)に出演した際にも好きな曲として「愛情と矛先」を紹介。「歌詞の最後に〈大丈夫だよ。安心して。〉って言ってくれる場所があって。そこがすごく自分の頑張ってるときに支えてくれるというか、『行けるぞ』ってなる部分なので」と語っていた。
スノーボード女子ハーフパイプで銅メダルを獲得した小野光希も、同じくMrs. GREEN APPLEのファンだという。2月13日放送の『サン!シャイン』(フジテレビ系)では、彼女が試合前に「StaRt」を聴いていたことが明かされていた。Mrs. GREEN APPLEの音楽が、4年に一度の大舞台に挑む選手たちの心を奮い立たせてきたようだ。
そんなMrs. GREEN APPLEは、2年前の『パリ2024夏季オリンピック』のテーマソングとして書き下ろした「アポロドロス」が、テレビ朝日系列スポーツ応援ソングに引き続き起用。当初から夏季/冬季の両方を担当することは決まっていたといい、今大会では「アポロドロス ~2026 winter version~」と題して冬らしさを感じさせる新しいアレンジが施されたバージョンが採用されていた。
『ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック』の開幕日である2月6日には、「アポロドロス」の制作秘話に迫る映像がバンドの公式YouTubeチャンネルにて公開された。「アポロドロス」は疾走感のあるロックセクションと、壮大なオーケストラセクションの2部構成で成り立っている。2024年のリリース時にも明かされていたが、このオーケストラセクションは10年以上前に『オリンピック』を意識して制作した楽曲がもとになっているという。〈綺麗な花もいいけど/傷をも誇れる花になろう〉のフレーズも、当時から変わらない。大森元貴(Vo/Gt)はこの2行について、どんな傷や経験も「すべて私だと言える人でありたい」という意志や願いが表現されていると映像内で語っている(※1)。
「どんな自分も自分だ」というメッセージは、決して強さだけではない、弱さも抱えて生きる私たちを肯定する響きを持つ。そして、それはオリンピック選手も例外ではないだろう。練習を重ねる日々には不安や苦しみも避けられないだろうし、大勢の期待を背負って本番に挑むプレッシャーは計り知れない。そんな時に、彼らに静かに寄り添ってくれたのが音楽だったのだろう。ありのままの自分を肯定してくれるMrs. GREEN APPLEの楽曲は、大きな緊張感に包まれる『オリンピック』の舞台で、自分自身を信じる勇気へと変わっていったのではないだろうか。
メダリストと伴走したMrs. GREEN APPLEの楽曲たち。ほかにも、オリンピック選手たちそれぞれに心の支えとなったアーティストや楽曲があったはず。音楽はたしかに、世界の大舞台に立つアスリートたちの力になっているのだ。
※1:https://www.youtube.com/watch?v=cRXHkUwWF24


























