NEWS、菅田将暉、SKY-HI……“目と耳で楽しませてくれる”アーティストによる新作

SKY-HI『ベストカタリスト -Collaboration Best Album-』

 いまや日本のヒップホップにおける最重要アーティストの一人となったSKY-HIのコラボベスト『ベストカタリスト -Collaboration Best Album-』。KEN THE 390、加藤ミリヤ、小室哲哉、MIYAVI、Czecho No Republicなどコラボ相手の幅広さも凄いが、特筆すべきは新たに制作された3曲。ライブを支えるバンド・THE SUPER FLYERSとのセッションによる「One Night Boogie feat. THE SUPER FLYERS」、ヒップホップにも造詣が深い尾崎裕哉をフィーチャーした「ハリアッ! -Fast Fly Ver.- feat 尾崎裕哉 & KERENMI」、そしてもっとも強いインパクトを放っているのが「何様 feat.ぼくのりりっくのぼうよみ」。トラックメイクに参加している橘慶太、MVに出演している最上もがを含め、ジャンルの枠を超えたアーティストの共演が実現したこの曲は、シーンの壁を壊し続けるSKY-HIのスタンスに直結している。

SKY-HI / 何様 feat. ぼくのりりっくのぼうよみ (Prod.SKY-HI)

 歌謡、ソウルミュージック、リズムアンドブルース、AORなどを自在に取り込んだ音楽性、男の色気と危うさを生々しく映し出すボーカリゼーションによって、大人のリスナーの鑑賞に堪えるポップミュージックを体現し続ける中田裕二のソロ7作目のオリジナルアルバム『NOBODY KNOWS』。近未来的エレクトロと和を感じさせるメロディが溶け合う「ロータス」、ブルースロックとクラシカルなストリングスが絡み、ギラついたボーカルが響き渡る「BLACK SUGAR」、1970年代の良質な洋楽ポップスのエッセンスをたっぷり含んだ「傘はいらない」など、中田の音楽的探求心に貫かれた楽曲を堪能できる。トオミヨウ、千ヶ崎学(KIRINJI)、新井和輝(King Gnu)など豪華なゲスト陣の手腕にも注目してほしい。

■森朋之
音楽ライター。J-POPを中心に幅広いジャンルでインタビュー、執筆を行っている。主な寄稿先に『Real Sound』『音楽ナタリー』『オリコン』『Mikiki』など。

※記事初出時、一部誤りがございました。訂正してお詫びいたします。

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