V6 三宅健と風間俊介、なぜパラリンピック特集番組に? 歩み寄りを継続する姿勢から考える
V6の三宅健と風間俊介が、NHKの平昌パラリンピック特集番組に出演している。もともと野球チームから生まれたジャニーズはスポーツとの相性がいい。これまでも様々なスポーツの祭典を、ジャニーズメンバーが盛り上げてきた。そんな中、三宅と風間がNHKでパラリンピックを伝えるのは、リオデジャネイロ大会に続いて2回目。ふたりがNHKという公共放送でパラリンピックを伝え続ける姿から感じるのは、歩み寄りを継続する大切さだ。
繋がりたいと想い続ける三宅健
三宅は、2005年に聴覚障がいを持つファンから手話で話しかけられたのに、何も返せなかったことをきっかけに手話を習い始めた。一時は挫折したものの、地域の講習会などに通ったという三宅は『みんなの手話』(NHK Eテレ)のナビゲーターとしても活躍。そのスキルが認められる形でリオデジャネイロパラリンピックのユニバーサル放送を担当した。現在放送中の『みんなで応援!ピョンチャン2018』(NHK総合)でも、一つひとつの言葉を選んで語りかける。その穏やかな雰囲気は、落ち着いてスポーツを見つめる楽しみ方を教えてくれるようだ。チャーミングなパーソナルイメージを持つ三宅が、グッと知的な顔を見せるのも新鮮である。きっとこんなふうに真面目にコツコツと学び続けてきたのだろう。ある一人のファンとコミュニケーションを取れなかったというきっかけを素通りすることなく、自分にできることは何かと模索する。その愛情深さ、そして続けていく強さ。アイドルがパラリンピックを伝えることで多くの人がパラスポーツを知る。だが、そのきっかけをもらった先に、私たちはどれだけ関心を持ち続けられるだろうか。そもそも普段から様々な人と繋がろうと、何かを学び続けることができているだろうか、と三宅の努力から考えさせられるのだ。