EXILEや三代目、E-girlsのライブでも……LEDパフォーマンス集団 SAMURIZEの活躍に注目

 2月23日の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に、SAMURIZE from EXILE TRIBEが出演する。

 EXILEや三代目 J Soul BrothersなどのEXILE TRIBEやE-girlsのライブを見たことがあれば、彼らの存在は知っているだろう。全身LEDのスーツを着た覆面パフォーマー集団で、ライブにおいてはダンスやマスゲームなど、様々な動きをし、文字通り会場を“彩る”チームだ。

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 その始まりは、EXILE HIROのパフォーマー勇退前最後のツアーとなった『EXILE LIVE TOUR 2013 "EXILE PRIDE"』に遡る。神戸大学大学院で博士号を取得した元ダンサーで、LEDを活用したダンスパフォーマンスにおいて新しい表現を研究している“LED博士”の藤本実氏とHIROがタッグを組み、SAMURIZEが誕生。感動的な物語を含む同ツアーを、さらに豪華なものへと変貌させた。

 このSAMURIZE、一見しただけではその派手さに目を奪われがちで、なかなか凄さがわかりづらい。だが、彼らの特徴は、ライブにおける音との同期レベルの高さにある。藤本氏のチームが一からオリジナルで制作したシステムにより、発光する色とタイミングを1000分の1秒の単位でプログラムして制御。元ダンサーならではの感覚が、LED発光の絶妙な音ハメを実現し、あの圧巻の光のパフォーマンスを実現しているというのだ。

 藤本氏はLDHのライブ・クリエイティブ・チームである「TEAM JENESIS」に所属し、SAMURIZEは日に日に進化を遂げている。そんな彼らについて、HIROは2014年、気になる発言をしている。

「中に入っている人達は僕らの仲間であり、サポートメンバーの皆さんなんですけど、将来的には『SAMURIZE』だけで世に出したいなと」(引用:EXILE HIROが語る「ダンスと最先端テクノロジーの融合」(SENSORS)

 その言葉通り、最近の彼らの活動はただのバックダンサーに留まらない。Y!mobileのCM「ヤング割 始業式」編では、GENERATIONSとともにビジュアル面で大きなインパクトを残し、株式会社ネイキッドが行った『TOKYO ART CITY by NAKED』では、狂言和泉流野村万蔵家九代目当主・野村万蔵とコラボ。狂言×LEDパフォーマンスで、新たな芸術の扉を開いてみせた。まさに、「SAMURIZEだけで世に出る」ための土壌が整いつつあるというわけだ。

 ライブ演出は日々進化を続けるが、そのなかでもSAMURIZE from EXILE TRIBEの存在は異端であり、最先端といえる。そんななかでの『ミュージックステーション』出演は、彼らにとって国民的歌番組への単独出演という大きな晴れ舞台。彼らはその真価を発揮し、ライブ演出の新たな価値観を視聴者に届けることができるのだろうか。

(文=編集部)

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