Perfumeはどこまでも夢を追い続ける 電気グルーヴ&チャットモンチーと共演した2日間

Perfumeはどこまでも夢を追い続ける

6月3日(土):チャットモンチー×Perfume

チャットモンチー(撮影=上山陽介)

 『Perfume FES!! 2017』、2日目の6月3日公演にはゲストとしてチャットモンチーが出演した。この日は2人体制による“メカットモンチー”として登場。「恋の煙」をエレクトロニックにアレンジして披露すると、スチャダラパーとともに制作した“スチャットモンチー”名義の「M4EVER」へ。バンドというイメージが根強く残る2人だが、今回のライブでは同曲中で福岡晃子(Ba/Dr/Cho)がラップを担当するなど、ヒップホップやEDMといった幅広いジャンルを飲み込んで現在の形を作り上げているようだった。

 その後背中合わせで「いたちごっこ」を演奏し、Perfumeの「TOKYO GIRL」をカバー。橋本絵莉子(Vo/Gt)の柔らかくも切実なボーカルとゆったりとしたテンポが相まって、原曲以上に切なげな雰囲気を感じた。力強いドラミングが印象的な「majority blues」、EDM調でクールな「こころとあたま」と、彼女たちの現在地を象徴するような楽曲を披露し、ライブ定番曲「シャングリラ」で締めくくった。

 橋本はMCで「ステージを降りると別人みたいに柔らかい」とPerfumeが見せるギャップに触れたが、この評価はそのまま熱いパフォーマンスと自然体なMCで観客を楽しませるチャットモンチーにも当てはまるように思う。

渡辺直美(撮影=上山陽介)

 続いて、黄色と黒の衣装に身を包んだ渡辺直美が登場。思いがけないサプライズゲストに観客が驚く中、ビヨンセの「Crazy In Love」に合わせたパワフルなダンスで会場を圧倒した。

 そしてカウントダウンとともにPerfumeが登場し、まずは「TOKYO GIRL」で会場を魅了。先ほどのチャットモンチーのカバーとは異なる、クールでセクシーな印象のパフォーマンスで大人の“Perfumeらしさ”を見せた。顔まわりの手の動きが印象的な「Magic of Love」や、その後披露したチャットモンチーからのリクエストだという「Baby cruising Love」でも、キュートな振り付けとともに柔らかな表情を見せるなど、楽曲リリース当初の可愛らしいイメージとは変化し、より女性らしい雰囲気が増していることを感じた。「宝石の雨」では、軽快でリズミカルなトラックと控えめなエフェクトをかけたボーカル、という最新形の彼女たちの姿も見えた。

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