Perfumeはどこまでも夢を追い続ける 電気グルーヴ&チャットモンチーと共演した2日間

Perfumeはどこまでも夢を追い続ける

Perfume(撮影=河本悠貴)

 恒例の「P.T.A.」のコーナーでは橋本が作詞を、チャットモンチーが作曲を手がけたPerfumeの新曲「はみがきのうた」を披露。後のアンコール時のMCで橋本が「せっかくだからこれまでにない感じにしようと思った」と語っていた通り、童謡のようで親しみやすく可愛らしい、これまでのPerfumeにはあまりなかった曲調だ。楽曲中の観客とのコール&レスポンス、そして歯磨きやマウス(=ネズミ)を思わせる振り付けを練習しながら楽しむと、そのままダンスチューン「FAKE IT」で会場の熱量を一気に上げ、「Miracle Worker」では柔らかく優しい歌声で客席の空気を変えていった。アンコールではチャットモンチー、渡辺直美も再びステージに登場。全員で楽しそうな表情を見せながら、先ほど練習した振り付けとともに「はみがきのうた」を披露し、2日目は幕を閉じた。

 ライブ中、かしゆかは「チャットの『TOKYO GIRL』、オシャレに聴こえる」と嬉しそうな表情を見せ、さらにのっちは今回の対バンについて「夢が叶った」と感慨深げに言い、あ〜ちゃんは「うちらの青春の全て」「『告白』、擦り切れるほど聴いた!」と目を輝かせて語っていたのが印象的だった。一方福岡はMCで、初めてPerfumeのステージを見た際「ダンスでもバンドの演奏と同じように盛り上げることができるのか!」と驚いたことを振り返り、「ずっと変わらずキラキラしてる」と評するなど、仲が良いだけではなく互いに尊敬し合っている様子が伺えた。かつて“憧れのバンド”だったチャットモンチーとの共演は、観客のみならずPerfume自身にとっても思い出に残るものとなったようだ。

(撮影=上山陽介)

 『Perfume FES!!』の中心にあるのは、Perfumeの音楽への愛そのものだ。その上で、かしゆか、あ〜ちゃん、のっちの3人は、自分たちの表現をストイックにつきつめてきた今のPerfumeというグループに誇りを持っているようにも感じられたし、電気グルーヴもチャットモンチーも、そんなPerfumeに真正面から向き合っていた。テクノユニット、バンド、そしてガールズグループと、形態は違えども、同じ表現者として互いを高め合っていくようなステージが見れた2日間だった。この公演のあと、『Perfume FES!! 2017』は9月6日、7日に名古屋・愛知県体育館、9月13日、14日に大阪・大阪城ホールにてそれぞれ追加開催されることが発表された。詳細は現地点ではまだ発表されていないが、さらに大きな夢に向かってチャレンジしていく3人の姿を、楽しみに見守りたい。

(取材・文=編集部/メイン写真撮影=西槇太一)

■セットリスト
<チャットモンチー>
1 恋の煙
2 隣の女
3 M4EVER
4 いたちごっこ
5 TOKYO GIRL(Perfumeカバー)
6 Majority Blues
7 Magical Fiction
8 こころとあたま〜湯気
9 風吹けば恋
10 シャングリラ

<Perfume>
1 TOKYO GIRL
2 I still love U
3 FLASH
4 Magic of Love
5 Baby crusing Love
6 宝石の雨
7 GAME
8 FAKE IT
9 Miracle Worker
10 Puppy love
コラボ はみがきのうた

Perfumeオフィシャルサイト

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