GLAY TAKURO、ソロツアーで広げた表現の可能性 “地図なき旅”終えたZepp Tokyo公演

TAKUROソロツアーで広げた“可能性”

 終盤は、女子十二楽坊への提供曲「流転」のセルフカバー、「自分が何者でもなかった頃に戻してくれる」という彼の故郷をテーマにした「函館日和」を演奏。本編が終わり、アンコールに応えて再びステージに上がったTAKUROは、「ツアー中は、今回のソロ活動をGLAYの活動にどう貢献できるかばかり考えていた」と話した。

「一つ一つの音に魂を込めることが、どんなに難しいことかを痛感させられました。あんな素晴らしいメンバーに囲まれながら、GLAYの一員でいるのってしんどいんだぞ!」

 おどけながらそう言うと、会場は温かい拍手と笑いに包まれた。最後は「Journey without a map」で、Neil Young & Crazy Horseのような熱い演奏をバックに、この日初めての熱唱を披露した。

20170304-tr6.jpg

 

 イスタンブールから函館、ヨーロッパそしてアメリカと渡り、地図なき旅に終止符を打ったTAKURO。このツアーでまた一段とギターの可能性を広げた彼が、それをGLAYにどうフィードバックし、ネクストステージを見せてくれるのか。今から楽しみだ。

■黒田隆憲
ライター、カメラマン、DJ。90年代後半にロックバンドCOKEBERRYでメジャー・デビュー。山下達郎の『サンデー・ソングブック』で紹介され話題に。ライターとしては、スタジオワークの経験を活かし、楽器や機材に精通した文章に定評がある。2013年には、世界で唯一の「マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン公認カメラマン」として世界各地で撮影をおこなった。主な共著に『シューゲイザー・ディスクガイド』『ビートルズの遺伝子ディスクガイド』、著著に『プライベート・スタジオ作曲術』『マイ・ブラッディ・ヴァレンタインこそはすべて』『メロディがひらめくとき』など。

ブログ
Facebook
Twitter

■セットリスト
『Journey without a map 2017』
2月28日(火)Zepp Tokyo

M1.夢の途中に
M2.Lullaby
M3.Autumn Rain
M4. Istanbul Night
M5.Francis Elena
M6. Fear&Favors
M7. Guess Who
M8.RIOT
M9.流転
M10.函館日和
EN1. Northern Life
EN2.Journey without a map

TAKURO 1st SOLO ALBUM『Journey without a map』スペシャルサイト
GLAYオフィシャルサイト

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ライブ評」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる