『[ jet setter, jet lag tours ♥ tartans' turn ] ep.3 / revenge of the tartans』レポート
meg rock、初披露曲も飛び出した年末ワンマン 充実のライヴを振り返る
2016年12月18日、渋谷WWWにて、meg rockのワンマンライヴ『[ jet setter, jet lag tours ♥ tartans' turn ] ep.3 / revenge of the tartans』が開催された。「2016年はロックイヤー」ということで、夏の盛りの8月13日にもワンマンを開催、11月13日にはメロキュアの2度目となるワンマンも行われた。年に一度、年末にワンマンライヴを開催するのが恒例となっていたmeg rockとしては、いつになくアーティスト活動も活発な1年だった。
開場は17時06(ロック)分、開演は18時06(ロック)分と予告されていた。meg rockのライヴは数10分ほど開演が遅れるのが常で、その時間をファンが「ロスタイム」と呼んでいることは前回のレポートに書いた。ところが前回8月のワンマンはロスタイムがほぼゼロで開始するという青天の霹靂で、会場にどよめきが走ったのだった。
開演待ちのBGMが流れるなか、予告されたスタート時間が近づいてくる。心なしか場内がそわそわしているように感じられる。もう数分で開始予告時間という頃にスモークが炊かれ始め「もしや?」と思っていたら、オンタイムでメンバー、そしてmeg rockが登場!
怒濤のような拍手と歓声がフロアに溢れかえる。定刻どおりに出演者が姿を現したというだけなのに、もはやクライマックスを迎えたかのような騒ぎだ。
そんなテンションのなか、「1234GOロック!」と囁くイントロが流れ始めた。オープニングは「レジへGO!」だ。続いて「incl.」そして「clover」。アルバム『mighty roller coaster』からの3曲で、しかも収録順どおりの演奏である。
この選曲には明らかに意図がある。MCでアナウンスがあったが、ワンマンと同じこの日、これまで未配信だったmeg rockの楽曲の多く、<Mellow Head>レーベル在籍時の音源がiTunesストアその他で一斉に配信が開始されたからだ。『mighty roller coaster』もそのうちのひとつで、meg rock名義での1stアルバムなのだが、CDは品切れで入手が難しくなっていた。
MCが空けて「heart」を挟んで「wish」「ベビーローテンション」が演奏されたが、この2曲もこの日から配信が開始されたものだ。「heart」は2014年12月にiTunesストアで先行配信されたシングルである。配信開始を意識してだろうか、セットリストはシングル曲を中心に編まれていた印象だった。
この日のmeg rockの衣装は、襟にファーがあしらわれた今回のテーマタータンでもあるブラックウォッチのドレスコートに赤タータンのタイツ、ピンクのブーツ。髪はツインテールだ。「heart」から「ベビーローテンション」へ移るときにミニドレスに早着替え。赤タータンが基調だが、襟や袖、スカートが黒のレースやオーガンジーなどの切り替えになっているアシンメトリーなデザインである。スカートには花柄がプリントされていて、裾には青タータンのフリル。どちらの衣装も、いつものキラキラ感は抑え気味で、シックな雰囲気である(十分キラキラなんだけど)。
お馴染みのステージフードは、前回ワンマンに引き続き、渋谷ヒカリエで買ってきたというジョトォのケーキ。いちごのショートケーキとフルーツのタルトという組み合わせだった。最近meg rockは食生活などの改善による肉体改造に取り組んでおり、普段はケーキなどはあまり口にしなくなっているそうで、ステージは特別! ということだった。
ライヴ直前の12月16日に『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が日本公開されたため、MCでの話題はこの映画で持ち切りだった。ライヴのタイトルからも想像がつくとおり、meg rockはスター・ウォーズ・フリークなのだ。ライヴ後に彼女がTwitterで囀っていたところによると、『ローグ・ワン』を熱く語るあまり、自分たちの告知を忘れてしまったとか。そんなmeg rockが提案していた初心者におすすめの『スター・ウォーズ』鑑賞順は、エピソードの番号で言うと、
「4-5-6-1-2-3-4-5-6-7-1-2-3-『ローグ・ワン』-4-5-6-7」
だそうだ。とても初心者向けとは思えないが、これから『ローグ・ワン』を観る人はぜひ参考にしていただきたい。