STU48はどこに向かう? 指原莉乃と岡田奈々の兼任から占うグループの進路

 今夏より発足されるAKB48の新たな姉妹グループSTU48に、HKT48の指原莉乃が劇場支配人としてメンバーを兼任。さらに、AKB48の岡田奈々もグループのキャプテンとしてメンバーを兼任することを発表した。

 STU48は、瀬戸内海沿岸の7県を舞台に船上劇場を拠点とする新グループ。今回の発表は、22日深夜生放送した『AKB48のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)にてアナウンスされた。岡田がSTU48との兼任を発表後、指原も電話にて「なんと、私指原はSTU48劇場支配人の辞令を受けました」と告げた。指原の兼任を知らず驚く岡田に、運営からの連絡でSTU48キャプテンが任命される。船上劇場ということから、横山由依をはじめとした先輩メンバーからすぐさま「船長」と呼ばれる一幕もあったが、そのあとに自身のSHOWROOM放送でキャプテンは兼任メンバーではなく、STU48に集中して活動できるメンバーがやるべきであることを主張。そのため、岡田がキャプテンを務めるのかはまだ定かではない。

 指原がHKT48に、北原里英がNGT48へとそれぞれ移籍したように、岡田がSTU48への“移籍”を選ばなかったのはなぜか。岡田はSNS「755」にて「横山さんを筆頭に他の在籍メンバーさんたちと今後のAKB48を頑張りたいという強い気持ちがあるからです」とし、続けて「STU48を兼任することで自分自身の成長にも繋がると思うしそこで経験したことをAKBの活動にもいかしたい!」と綴っている。

 岡田は、2015年よりチーム4の副キャプテンを任されており、まじめでひたむきに物事に取り組む姿は後輩メンバーからの人望も厚く、リーダーシップも十分に備わっている。『AKB48 45thシングル選抜総選挙』では、向井地美音に次ぐ第14位にランクインし、AKB48の中では主力メンバーの1人だ。昨年末に島崎遥香、4月には小嶋陽菜と、グループの第一線を張ってきたメンバーが卒業している現在。今回の兼任発表には、次期総監督への布石が含まれているようにも思える。横山不在の際に代理で高橋朱里がAKB48グループ全体をまとめていたりと、以前より次期総監督には高橋の名前が挙がっているが、AKB48だけではなくほか48グループも見ることのできる広い視野を持つことは総監督に必要なスキルでもある。

 現在のAKB48第16期生がそうであるように、STU48に兼任メンバーがいなければオリジナルメンバーのみで四苦八苦しながら成長していく様を見ることができるという醍醐味もある。しかし、岡田、そして指原が兼任することにより世間からの注目度は一気に増した。入ってくるオリジナルメンバーとしても、先導してくれる先輩がこの2人であれば心強いことであろう。

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