A.B.C-Z、周囲が“尽くしたくなる”不思議な魅力 CDデビュー5周年迎えた彼らの楽しみ方
2月1日、CDデビュー5周年を迎えたA.B.C-Z。その記念日に、最新シングル『Reboot!!!』が発売され、さらに夏のコンサートツアーが発表されるなど、ファンにとってはうれしい1日となった。また、5日には『A.B.C-Z デビュー5周年記念イベント ~Reboot!!!~ 』の開催が控えている。全員の直筆メッセージ入りポスターをメンバーから直接受け取れるというイベント。しかも、シングル『Reboot!!!』の初回限定盤に封入されている参加券があれば、もれなく参加できるというのだ。まさに大盤振る舞いなイベントが続くA.B.C-Zの動向について、芸能ライターの佐藤結衣氏に聞いた。
「A.B.C-Zは5人組であることから、彼らにとって“5”という数字は特別。5が入った楽曲も多いですし、トレードマークとして星も多用されています。A.B.C-Zとファンにとっては、5周年というのは単なる区切りの良さとは違う思い入れがあるのです。ツアーの発表も記念日の5時に知ることができたと、喜ぶ声もネットで見受けました。ファンのみなさんが、デビュー記念日を特別な思いで過ごしているはずだろう、という心遣いを感じる演出だと思いました。ファンのみなさんはもちろん、周りのスタッフの方からも愛されているんだなというのが伝わってきます。A.B.C-Zには、周りの人が尽くしたくなってしまう不思議な魅力があるように思うんです」
たしかに、アイドルを応援する醍醐味として、その成長を見守っていくプロセスがある。A.B.C-ZはJr.時代から長い下積み時代を経てデビューを手にした。ところが、ジャニーズ史上初となるDVDでのデビューであったり、バラエティに出れば“ジャニーズなのに”という扱いを受けたりと、デビューしてもなお試練が続いている印象だ。
「A.B.C-Zは一度パフォーマンスを見たら必ず見る人を魅了する力を持っているんですよね。対して、本人たちのパーソナルな部分は至って素朴。そんなギャップを見ていると、“なんとかしてあげないと”という気持ちになるのは、よくわかる。『アウト×デラックス』(フジテレビ系)に初めて塚田僚一さんが出演したとき、私も“塚ちゃん大丈夫かな”と他人とは思えない心境で見守りました。なんでしょうね、この勝手な身内感覚(笑)。A.B.C-Zに関しては、ファンの方々がとても能動的な印象です。どうしたら彼らがさらに売れるのかと日々真剣に考え、ときにはテレビなどのオンエアを見て“ここもっと頑張らないと”という愛のあるダメ出しをしている方を見かけます。彼らも確実に成長をしていますが、それ以上にファンが大きな期待を寄せずにはいられない。それが、A.B.C-Zというアイドルの楽しみ方なのだと思います」
冠番組である『ABChanZOO』(テレビ東京系)では、下ネタ全開な催眠術、負けたら即帰宅で代役が出演するクイズサバイバルなど、まさに“ここまでやる?”という攻めた企画で話題を集めることも。
「あのノリも、なんだかA.B.C-Zとスタッフが“こんなことやってるジャニーズいなくない?”と楽しんでいる感じが伝わってくるのが不思議です。ときにテレビ番組の無茶振りがタレントさんを過酷な状況に追い込み笑うしかない、という展開が多かったように思うのですが、A.B.C-Zの場合は自らその環境に飛び込んでいる。だから、ファンの方が“ちょっとそれは攻めすぎ!”とマネジメントしたくなるのかもしれませんが(笑)。いずれにせよ、A.B.C-Zはジャニーズの正統派アイドルではありませんが、新しいトビラを開ける存在であることは確か。それはどうやったら開くのか……と考え始めると、もうA.B.C-Zファンへの一歩を踏み出しているというわけなんです。ホントに不思議なグループ。5周年の節目を経て、これからどうなっていくのかは、まさにファンの方にかかっているのかもしれませんね。まずは身近な面倒見のいいタイプの友人を夏のコンサートツアーに誘ってみてはいかがでしょうか」