今年のグラミー賞の見所は? 『2017 GRAMMY(R)ノミニーズ』収録曲からおさらい
そして、『FUJI ROCK FESTIVAL ‘15』にも出演し、ここ日本でも大きなブレイクを果たしたオハイオ出身の二人組、トゥエンティ・ワン・パイロッツは最優秀レコード賞と最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ)に選出。彼らの「Stressed Out」はアメリカだけで240万枚以上を売り上げたほどのヒットを記録。2015年に発表されたアルバム『Blurryface』はビルボード初週首位を獲得し、新たなポップ・サウンドを確立した。
忘れてはならないのが、最優秀レコード、最優秀楽曲ならびに最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ)賞にノミネートされた人気バンド、ルーカス・グラハムだ。本コンピに収録された「7 Years」は感動的な歌詞が反響を呼び、デンマーク出身の彼らは一躍世界的なバンドに上り詰めた。まだ若いバンドたちが、グラミーのステージでどんな快進撃を見せてくれるのかも見所だ。
グラミーといえば、毎年注目されるのが最優秀新人賞部門。今年は、あのドクター・ドレーに見出され、今やアメリカのソウル・シーンを刷新する存在となった大型新人のアンダーソン・パークや、「Closer」が12週連続首位を獲得するというビッグ・ヒットを放ったDJデュオ、ザ・チェインスモーカーズらがノミネート。コンピレーションCDにも、フレッシュでエッジーな息吹を吹き込んでくれた。
他、スタージル・シンプソンやキャリー・アンダーウッドといったカントリー・ミュージック界の新騎手から、ティム・マグロウといったベテランまでのノミネート楽曲も収録。2月12日(日本時間では13日・午前)に控えた受賞式本番までに是非備えておきたい一枚だ。
■渡辺 志保
1984年広島市生まれ。おもにヒップホップやR&Bなどにまつわる文筆のほか、歌詞対訳、ラジオMCや司会業も行う。
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blockFM「INSIDE OUT」※毎月第1、3月曜日出演
■リリース情報
『2017 GRAMMY(R)ノミニーズ』
発売:2017年1月20日(金)
価格:¥2,500+税
<収録曲>※カッコ内はノミネートされている賞
1. BEYONCÉ / ビヨンセ
「Don’t Hurt Yourself Feat. Jack White / ドント・ハート・ユアセルフ Feat. ジャック・ホワイト」
(年間最優秀アルバム)
2. TWENTY ONE PILOTS / トゥエンティ・ワン・パイロッツ
「Stressed Out / ストレスド・アウト」
(年間最優秀レコード、最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ))
3. SIA / シーア
「Cheap Thrills Feat. Sean Paul / チープ・スリルズ Feat. ショーン・ポール」
(最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ))
4. DRAKE / ドレイク
「Hotline Bling / ホットライン・ブリング」
(年間最優秀アルバム)
5. ADELE / アデル
「Hello / ハロー」
(年間最優秀レコード、年間最優秀アルバム、最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)、最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム)
6. JUSTIN BIEBER / ジャスティン・ビーバー
「Love Yourself / ラヴ・ユアセルフ」
(年間最優秀アルバム、最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)、最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム)
7. THE CHAINSMOKERS / ザ・チェインスモーカーズ
「Closer Feat. Halsey / クローサー Feat. ホールジー」
(最優秀新人賞、最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ))
8. KELSEA BALLERINI / ケルシー・バレリーニ
「Peter Pan / ピーター・パン」
(最優秀新人賞)
9. MAREN MORRIS / マレン・モリス
「My Church / マイ・チャーチ」
(最優秀新人賞、最優秀カントリー・パフォーマンス(ソロ)、最優秀カントリー楽曲)
10. STURGILL SIMPSON / スタージル・シンプソン
「Brace For Impact (Live A Little) / ブレース・フォー・インパクト(リヴ・ア・リトル)」
(年間最優秀アルバム)
11. ANDERSON .PAAK / アンダーソン・パーク
「Am I Wrong Feat. ScHoolBoy Q / アム・アイ・ロング Feat. スクールボーイQ」
(最優秀新人賞)
12. DEMI LOVATO / デミ・ロヴァート
「Confident / コンフィデント」
(最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム)
13. ARIANA GRANDE / アリアナ・グランデ
「Dangerous Woman / デンジャラス・ウーマン」
(最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ)、最優秀ポップ・ヴォーカル・アルバム)
14. KELLY CLARKSON / ケリー・クラークソン
「Piece By Piece (Idol Version) / ピース・バイ・ピース(アイドル・ヴァージョン)」
(最優秀ポップ・パフォーマンス(ソロ))
15. LUKAS GRAHAM / ルーカス・グラハム
「7 Years / セブン・イヤーズ」
(年間最優秀レコード、最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ))
16. CARRIE UNDERWOOD / キャリー・アンダーウッド
「Church Bells / チャーチ・べルズ」
(最優秀カントリー・パフォーマンス(ソロ))
17. KEITH URBAN / キース・アーバン
「Blue Ain’t Your Color / ブルー・エイント・ユア・カラー」
(最優秀カントリー・パフォーマンス(ソロ)、最優秀カントリー楽曲)
18. BRANDY CLARK / ブランディー・クラーク
「Love Can Go To Hell / ラヴ・キャン・ゴー・トゥ・ヘル」
(最優秀カントリー・パフォーマンス(ソロ))
19. THOMAS RHETT / トーマス・レット
「Die A Happy Man / ダイ・ア・ハッピー・マン」
(最優秀カントリー楽曲)
20. MIRANDA LAMBERT / ミランダ・ランバート
「Vice / ヴァイス」
(最優秀カントリー・パフォーマンス(ソロ)、最優秀カントリー楽曲)
21. TIM McGRAW / ティム・マグロウ
「Humble And Kind / ハンブル・アンド・カインド」
(最優秀カントリー楽曲)