V6 坂本、KinKi 光一、A.B.C-Z 五関……グループを“安定感”で支える最年長メンバーたち

寡黙な職人肌メンバー

タッキー&翼 今井翼、A.B.C-Z 五関晃一

realsound-tatki-tubasath_.jpg
(C)タナカケンイチ

 今井と五関は、積極的に前に出るタイプではなく、グループのパフォーマンスを支えるタイプである。今井の相方、滝沢秀明も舞台などでこだわりを見せるが、今井はさらにのめり込むタイプのように思う。例えば、スペイン好きがこうじて何度も現地に足を運び、フラメンコやスペイン語を学び、2012年には世界初のスペイン文化特使に就任するほどだ。2013年には、日本大学三島キャンパス国際関係学部で「スペイン語1」の1日講師を務めた経験も。そのこだわりが評価され、2017年3月6日からは山田洋次監督が脚本・演出する音楽劇『マリウス』での主演が決定している。五関もまた職人気質だ。メンバー随一のダンススキルを持つ五関。個人の仕事は少ないものの、これまで度々アメリカにダンス留学をしており、常にスキルを刷新し続けている。最近ではメンバーの橋本良亮のソロコンサートやグループのコンサートの振り付けを担当するなど、自分の強みを活かした仕事もこなす。グループとしてレベルの高いパフォーマンスをする2組の根幹には、今井と五関の存在があるのだ。

 一口に「最年長」といっても、グループごとに役割は様々だ。しかし、全員に共通しているのが「グループ愛が強い」ということではないだろうか。最年長というとどうしてもグループのリーダーとして見られることが多いため、彼らは持ち前のキャラやスキルを活かしてグループを支え続けてきたのだ。グループに対して彼らが注ぐ愛情に今後も注目せざるを得ない。

(文=高橋梓)

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「アーティスト分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる