SCREEN modeが語る、音楽家として突き抜ける方法「意図がはっきりしたコンテンツをやりたい」

SCREEN modeが語る、音楽で突き抜けること

「自分の声をもっと研究して、スペシャルなものになりたい」(勇-YOU-)

――話題をシングルに戻して、カップリングの話に行きますか。2曲目の「Mr.Satisfaction」は、グラムロックっぽいかっこいい曲。

雅友:グラム感もあり、80's感もあり。ボンテージなんですよ、イメージは。「Reason Living」のMVで、勇-YOU-がムチで打たれてるじゃないですか。あれが拷問じゃなくてプレイだったとしたらどうなんだろう?というのが、僕の裏テーマだったんですよ。で、曲を作って、松井さんが書いてきたタイトルが「Mr.Satisfaction」だったという(笑)。何も言ってないんですよ。すごいなと思った。

勇-YOU-:この話、使えるんですか(笑)。

雅友:何か通じ合うんでしょうね、彼とは。

勇-YOU-:それを俺に投影するという(笑)。

雅友:僕の中で80年代というと、自由な感じなんですよね。ニューヨークかどこかの秘密クラブで、男か女かわからない人たちがいっぱいいて、あやしく踊ってるみたいな、そういうものをイメージして作ったんですよね。そういうヤバいクラブで、この曲が流れてたら面白いなって。アニメ盤とアーティスト盤のCDの、アーティスト盤のほうには「Reason Living」のMVを収録したDVDが入ってるんで、音を消して流してもらって、音は「Mr.Satisfaction」を流してもらうと、新しい楽しみ方ができると思います(笑)。

勇-YOU-:雅友さんの裏テーマに沿って楽しめるということですね。

雅友:これは、SCREEN modeのセクシー路線のひとつでもあるんですよ。「LOVE and FAKE」とか、「RED AND BLACK」とか、時々やるエロ路線みたいな。それがついにムチを打たれるところまで来ちゃったと(笑)。

勇-YOU-:こういう曲、歌ってて楽しいんですよね。それこそ自由って言ってたけど、歌にも自由さを乗っけられるんで。「Reason Living」は自分の中の王道というか、今まで積み重ねたものをすべて出せた部分があるんですけど、「Mr.Satisfaction」は、歌うよりも演じるほうのスイッチが強く入るので。語尾の動きとか、いたずら心のある歌いまわしとか、ちょっと誘ってる感とか、色気とか、いろんなことを考えながら歌ってましたね。自分の声をもっと研究して、スペシャルなものになりたいという思いがすごく強いので、日本語が多少聴きにくくても味を出す歌い方をしてみるということが、「Mr.Satisfaction」でトライできたので。それはこの先の自分のテーマだと思ってるんですけど、この曲はレコーディングしていて一番楽しかった曲ですね。

――さらにもう1曲。「Distance~風の先へ~」は、前の2曲とはまったく違うバラード。

雅友:これはかなり前からあった曲で、どこで出そうかな?という感じだったんですけど。今回、表題曲がかなり圧力が強いんで、きれいなバラードを入れたらいいんじゃないかなということで、やった感じですね。今回は歌詞もみんなで書いて、なかなかストレートなラブソングになりました。(歌詞を見ながら)この主人公は、けっこう激情なんですよね。〈燃え尽きてしまったら/もっと楽になれるの?〉とか。破滅的な。

勇-YOU-:けっこう深いところまで行っちゃってますね。

雅友:バラードは、あんまり今まで書いてこなかったんで。バラードって誰でも書けるかなと思ってたんで、あんまりキャリアの中で書いてきてなかったんですけど、SCREEN modeになって、別の人に書かせるわけにもいかないんで、最近書くようになったんですよ。勇-YOU-が歌うことを考えると、普通に歌えちゃうから、あえて「Reason Living」みたいなものを歌ってもらって、新しい表現をしてもらいたいなという部分があるんですけど、その一方で勇-YOU-にしか歌えない歌というものがあると思うから、王道のバラードを歌ってほしいなという部分もあって。さっき言ったエロ路線みたいなものと同時に、バラード路線というものもやっていこうと。

――はい。なるほど。

雅友:アニソン業界や声優業界だと、いわゆる歌のプロの方じゃない場合も多いじゃないですか。そういう方でも歌えるようにということで、バラードを作ったりすることも多いんですよ。でもそうじゃなくて、王道のど真ん中の、手加減してないバラードを勇-YOU-には歌ってほしいなと思ってるんで。そういう意味で、これはまったくアニソンぽくないですね。そこもSCREEN modeの魅力のひとつになったらいいなと思って、時々やっているマジバラード・シリーズの1曲です。

勇-YOU-:本当に難しいんですよ。メロディがシンプルだから、嘘がつけない。言葉を聴かせるバラードなので、押すよりも引く楽曲というか。SCREEN modeの軸として自信をもって伝えたいのが、こういう王道のバラードだというところもあるので。今後とも大事にしていきたいですね。

雅友:〈どれほどの痛みなら/この想いは届くの?〉って言ってるんで、痛みを受ける覚悟もあるんですよ。「Mr.Satisfaction」のように。

勇-YOU-:全部つながってるのか! 妙な説得力があるな(笑)。

雅友:「Mr.Satisfaction」が、なんでムチ打たれてるか?という解釈がここにある(笑)。ムチを打ってる人がすごく好きなんですよ。

勇-YOU-:面白いなあ。

――今回のシングル、衝撃の三部作ということが判明しました(笑)。これはぜひCDでお買い求めいただかないと。

雅友:「Mr.Satisfaction」を聴かないと、始まらないと思うんですよ。すごく気に入ってるので。アーティスト盤のほうにしか入ってないので、ぜひ3曲とも聴いてほしいですね。

(取材・文=宮本英夫)

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https://twitter.com/SCREEN_mode

■リリース情報
『Reason Living』
発売:2016年10月26日
【アーティスト盤】 ¥1,800 (税抜)
【アニメ盤】 ¥1,200 (税抜)

【アーティスト盤】
01. Reason Living(TVアニメ『文豪ストレイドッグス』第2クールOP主題歌)
作詞:松井洋平 作曲・編曲:太田雅友
02. Mr. Satisfaction
作詞:松井洋平 作曲・編曲:太田雅友
03. Distance ~風の先へ~
作詞:征城悠馬・SCREEN mode 作曲・編曲:太田雅友
04. Reason Living(off vocal)

DVD INDEX
Reason Living -Music Video-(Full size)
Distance ~風の先へ~ -Music Video-(Full size)

【アニメ盤】
01. Reason Living(TVアニメ『文豪ストレイドッグス』第2クールOP主題歌)
作詞:松井洋平 作曲・編曲:太田雅友
02. Distance ~風の先へ~
作詞:征城悠馬・SCREEN mode 作曲・編曲:太田雅友

■ライブ情報
『SCREEN mode LIVE TOUR 2016 Autumn “On Fire!”』
大阪府・umeda AKASO
11月19日(土)17:00開場/18:00開演
info:キョードーインフォメーション 0570-200-888(平日10:00~18:00)

東京都・TSUTAYA O-EAST
12月3日(土)17:00開場/18:00開演
info:H.I.P. 03-3475-9999(平日10:00~18:00)

http://screenmode.net/index.html

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